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【感想】『科学の力で元気になる38のコツ』[前編] 勝負の直前に「不安」を書き出すことでパフォーマンスがむしろ高まる

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「科学の力で元気になる38のコツ」こちらの本、読みました。

誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ

本書の著者である堀田秀吾さんの本は今回で5冊目です。
これまでの読書感想は、この記事の最後に関連記事としてリンクしておきます。

なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

「やる気が出ない」「仕事がしんどい」「集中力がない」
そんな、なんとなく「元気が出ない」状態は、科学の力で解消できます!

本書では、ハーバード、NASA、東大など世界の最先端研究で明らかになった、
「科学の力で元気になる方法」を厳選して38個ご紹介します。

こんな感じの本です。

いつもながら研究データを交えて書かれているので納得感があり、分かりやすかったです。

著者情報

東洋経済オンラインに、本書の著者である堀田秀吾さんのページがあったのでリンクしておきます。

toyokeizai.net

堀田さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりに東洋経済オンラインの著者ページをリンクしました。

上記リンクにプロフィールや、堀田さんが書いた記事が一覧表示されています。

いくつか引用と感想

睡眠で劇的に効率を上げる方法

20~30分のマイクロスリープで能力が睡眠前よりも34%向上する
―――NASA(米航空宇宙局)ローズカインドらの研究

(中略)

昼寝は甘えだ、という声もあるかもしれませんが、脳をリセットし、より高いパフォーマンスに戻すには必要な行為なのです。
NASA(米航空宇宙局)もこの研究を進めており、ローズカインドらの研究によると、パイロットたちにコックピットで平均26分間の仮眠を取らせたところ、彼らの能力が睡眠前に比べ34%も向上したと言います。
こうしたさまざまな研究結果を受けたからか、厚生労働省も昼寝を推奨していますし、昼寝を制度化して取り入れている会社もあります。
以前、平均睡眠時間が6時間未満の日本人が増加しており、平成27年には約4割に達したという調査結果が発表されました。
さまざまな理由で万年寝不足になりがちな現代の私たちの生活には、マイクロスリープや昼寝は、効率を上げるための大きな武器となります。
しんどいなぁというときは、少しお昼を早めに済ませ、机に突っ伏して20~30分ほど仮眠をとるのはいかがでしょうか。

(中略)

ちなみに、30分以上の睡眠は、逆に眠気やだるさが残ったりして、パフォーマンスが落ちるという研究もありますので、昼寝のしすぎにはご注意を。

睡眠本でお馴染みの昼寝について、またしても引用してみました。
今回の引用では「マイクロスリープ」と言ったりもしていますが、「昼寝」と言ったりもしているので同じ括りとしています。

ということで、まずはこれまでの昼寝に関する引用をリンクしておきます。

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ちなみに、今回の引用で推奨している「20~30分ほど」は少し長く感じました。
「昼寝の時間は15分くらい」を推奨している本もあるため、最適な長さには個人差があるのかなと。

起きた時のスッキリ度合いや午後のパフォーマンスへの影響を見ながら、自分の最適な長さを調整していくのも良さそうです。

また、前夜の睡眠の長さや質によって昼寝の長さを変えるのも良さそうです。
前夜にあまり眠れてなかったら長めにするとか、前夜にぐっすり眠れているなら短めにするとか、そういう都度調整もアリかもしれません。

試験、面接、商談、プレゼンなどの直前に

勝負の直前に「不安」を書き出すことでパフォーマンスがむしろ高まる
―――シカゴ大学ラミレスらの研究

(中略)

シカゴ大学の心理学者ラミレスらの行った実験があります。
その実験内容は、試験直前の10分間に、試験について不安に思うことを紙に書き出すということ。
すると、不安を書き出した場合と、そうでなかった場合では、書き出したほうが成績がアップしたという結果になったのです。
ちなみに、試験前に手を動かすことで脳に刺激が与えられた―――というわけではなく、別の実験結果と照らし合わせて、「成績がアップしたのは試験についての不安を書き出すことで得られた効果」だそうです。
では、なぜそのような効果が出たのかというと、そうすることで脳の「ワーキングメモリ」が解放されるからなのです。
ワーキングメモリとは、インプットしたばかりの情報や、目の前で起こっている物事を一時的に覚える短期記憶のことです。
つまり、試験対策の勉強で覚えたことや、時間のかかる問題を解く途中の経過を覚えておくための重要なものです。
ところが、「あれはやったかな」「これはやったかな」と、試験に対して抱えている不安もワーキングメモリを埋めてしまうのです。
そこで、不安を整理して書き出すことで、ワーキングメモリを占める心配ごとを追い出すことができ、試験により集中できる状態に脳を持っていけるというわけです。
たとえば試験の直前は、教科書を見直すのではなく、不安を書き出したほうが良い結果につながりやすくなります。

「不安が頭を巡って頭から離れず、なかなか寝付けない」といったシチュエーションで紙に書き出すのが有効、みたいな内容はよく見かける気がします。
対して、今回の「試験直前の10分間」に紙に書き出すというのは初めて知りました。

実験内容の解説を読むと、パフォーマンスが高まる理由は納得です。
直前に教科書を見直すのは最後の悪あがきというか、それも多少は効果があるとは思いますが、不安を整理して書き出す方が効果は高そうに感じました。

あとなんとなく、勉強期間(準備期間)が長かった試験の方が効果が高そうな気もしました。
勉強期間1か月程度の資格試験より、勉強期間1年とかの長めの資格試験の方が浮かぶ不安は多くありそうです。
その不安を試験直前に整理して書き出すと、集中できる状態に持っていきやすくなる気がしました。

これは試してみる価値がありそうですね。

ただちょっと気になるのは、試験直前に不安を書き出すことで、その不安が現実化しそうなイメージを持ってしまうパターンもありそうです。
まだ試してもいないのにそういった疑念を持つのも良くないので、まずは試してみるしかないですね。

おわりに

ということで「科学の力で元気になる38のコツ(前編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 睡眠で劇的に効率を上げる方法
  • 試験、面接、商談、プレゼンなどの直前に

の2つでした。

「試験、面接、商談、プレゼンなどの直前に」で引用した、"勝負の直前に「不安」を書き出すことでパフォーマンスがむしろ高まる"は興味深い実験内容でした。

「試験、面接、商談、プレゼン」といったシチュエーションは直近で予定にないですが、そのタイミングがきたら試してみようと思います。

次回は「科学の力で元気になる38のコツ(後編)」としてアレコレ書いていきます。

(追記)
後編の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

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こちらも良ければぜひ。

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