「図解 ストレス解消大全」こちらの本、読みました。
本書の著者、堀田秀吾さんの本は今回で4冊目となります。
なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
スタンフォード、オックスフォード、ハーバード…
科学的研究で100%実証済み
不安・イライラを消すテクニック100
こんな感じの本です。
堀田さんの本は今回で4冊目です。
研究データを交えて書かれているので納得感があり、分かりやすいです。
これまで読んだ本との若干の重複もありましたが、今回初見の内容も多かったです。
著者情報
東洋経済オンラインに、本書の著者である堀田秀吾さんのページがあったのでリンクしておきます。
堀田さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりに東洋経済オンラインの著者ページをリンクしました。
上記リンクにプロフィールや、堀田さんが書いた記事が一覧表示されています。
いくつか引用と感想
「不安」は知性の証拠である
不安は考え方1つで戦略的武器になります。
「感情を抑制することが、よりよい決断につながるというのは間違いだ」とは、リスボン大学の著名な神経学者・ダマシオの言葉です。
不安な状態にあるからこそ、状況をより客観的に見ることにつながる。本番に不安を覚えるから、あれこれ努力したり、対処方法を講じようと思う・・・”不安は知性の証拠”なのです。
また、「多少の不安や緊張がなければ、人は高いパフォーマンスを発揮できない」と、ハーバード・ビジネス・スクールのブルックスの研究で述べられています。
不安は、生物としての行動原理です。不安を感じるからこそ、何かをしなければいけないと自分自身を鼓舞させることにつながります。
自分は不安で頭がグルグルしがちです。
今回の引用は、そんな不安を肯定的に捉えられそうな内容だったので引用してみました。
自分の場合はどうしても、不安をなくそうという方向に行きがちです。
ですが不安があるからこそ、高いパフォーマンスに繋がったりするのかなと。
また、不安があると色々と想定してアレコレ事前に準備したりします。
それにより、問題が発生した際に迅速に対応できたりするのかなとも思います。
ただ、引用にもあるように「多少の不安」というのがポイントですね。
過度の不安は精神が消耗してしまいそうなので、そこには気を付けつつ。
ちなみに本書では、今回の引用部分に続く形で「不安を興奮と捉え直す」こともオススメしています。
ただ、これは以前の記事で似たような内容を引用していました。
そちらをリンクしておきます(本書と同じ著者です)。
所得や学歴以上に自己決定が幸福度を上げる
他者にあれこれ言われて決定するとモヤモヤした気持ちになる―――そんな人は多いと思います。
神戸大学の西村と同志社大学の八木が、国内2万人に対するアンケート調査を行った結果、"所得や学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与える”ことがわかりました。
アンケートでは、全国の20歳以上70歳未満の男女を対象に、所得、学歴、自己決定、健康、人間関係の5つがいかに幸福感と相関するかを分析しました。
その結果、幸福感に与える影響力は、「健康>人間関係>自己決定>所得>学歴」の順であることが明らかになったのです。
今回の引用は、以前の記事で引用した「やらされてる感を減らすだけで仕事は楽しくなる」に通ずるものを感じました。
上記の引用リンクは仕事に関しての研究データではありますが、「やらされてる感」というのは「自己決定できていない」感覚に近いかなと思いました。
あと、「自己決定」が「所得や学歴」より幸福感に与える影響力が大きいのはちょっと意外でした。
ただ、「健康や人間関係」の次に位置しているのには納得感がありました。
科学的に証明された「かわいいは正義」
科学的にも「かわいいは正義」が証明されているのです。
ペンシルバニア大学のグロッカーらの研究では、かわいい赤ちゃんの写真を見ると、やる気や集中力や喜びに関係する脳の部位が顕著に活性化されることが確認されています。
集中力が散漫になっているときは、スマホで赤ちゃんや愛くるしい子猫や子犬、子パンダなどの動画を見てみてください。ただし、ずっと見ているのは逆効果です。研究では1分~1分半という長さがちょうどいいということです。それ以上はダラダラ見てしまうだけなので注意してください。
自分はTwitterで猫の写真をアップしているツイートに、たくさんいいねをしています。
するとタイムラインに猫の写真が多く表示されるようになりました。
それまでは割とネガティブな内容がタイムラインに表示されることが多く、ちょっと気分が沈むようなタイムラインになっていました。
ちなみにネガティブな内容が表示されやすいのは、「ネガティビティ・バイアス」の観点から仕方ないのかもしれません。
これは以前の記事でも引用しています。
せっかくなのでリンクしておきます(本書と同じ著者です)。
ということで、ネガティブな内容をタイムラインから減らすための作戦として、猫の写真のツイートをたくさんいいねしたわけです。
普段はあまりいいねをしないのですが、積極的にいいねをすることでタイムラインを意図的に変えてみた感じです。
ネガティブな内容をタイムラインから減らすためにやっていましたが、それが集中力の向上にも繋がっていたようです。
ただ、ずっと見ているのは逆効果とのことでダラダラ見ないように気を付けつつ。
おわりに
ということで「図解 ストレス解消大全(前編)」として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 「不安」は知性の証拠である
- 所得や学歴以上に自己決定が幸福度を上げる
- 科学的に証明された「かわいいは正義」
の3つでした。
「所得や学歴以上に自己決定が幸福度を上げる」に関して。
幸福感に与える影響力において、「自己決定」の位置は絶妙でした。
「所得や学歴」より上に位置していることに意外性があり、「健康や人間関係」より下に位置していることに納得感がありました。
次回は「図解 ストレス解消大全(後編)」としてアレコレ書いていきます。
(追記)
後編の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。
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