「最新研究でわかった ”他人の目”を気にせず動ける人の考え方」を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編の記事はこちら。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
「他人の目が気になり動きにくい」という人は多い。しかし世界の一流機関から「気にするほど周囲は覚えていない」等エビデンスが続々出てきた。「気にするなんて馬鹿馬鹿しい」…読むだけでラクになり行動力がアップする本。
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
著者情報
東洋経済オンラインに、本書の著者である堀田秀吾さんのページがあったのでリンクしておきます。
堀田さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりに東洋経済オンラインの著者ページをリンクしました。
上記リンクにプロフィールや、堀田さんが書いた記事が一覧表示されています。
いくつか引用と感想
「あの一言が許せない!」をどうにかする:事実は1つ、解釈は無限
また、相手を許すことは、捉え方しだいで自己肯定感のアップにもつながります。「泣き寝入り」と解釈すると、自己肯定感を下げてしまうかもしれません。でも「事実は1つ、解釈は無限」です。「自分は寛大だから、許してあげよう」と考えれば、自分の方が立場が上になります。メンタルの健康にも、その方が良いでしょう。
「事実は1つ、解釈は無限」という考え方が良いなと思い、引用してみました。
1つの現象に対して、ポジティブに解釈する人もいればネガティブに解釈する人もいます。
ポジティブ解釈が正しくてネガティブ解釈が間違っている、という訳ではなく。
何パターンにも解釈して、自分のメンタルを健康に保つためにうまくコントロールすると良さそうだなと思いました。
人は「気にする人」をどう評価しているか
カリフォルニア大学リバーサイド校のフリードマンとリジオの研究では、不安な態度を表している人がいると、言葉を交わさずとも自分自身にもその感情が伝播し、ひいては脳のパフォーマンスが悪くなるということです。
不安を感じている人は、まさか他人のパフォーマンスを悪くしているとは思っていないはずですから、驚きですね。
人は「不安を感じている他人」に敏感なのです。パフォーマンスを悪くさせられてしまうのだから当然です。
自分はけっこう不安強めなので、もしかしたら周りに悪影響を与えているかも…と思ってしまいました。
不安が強いと、リスク管理の面では優位に働くこともあるかなと思っています。
なので不安が強いことが必ずしも悪いことだとは思ってないですが、過度に不安な態度を表していると周りに悪影響を与えそうなので気を付けないとですね。
今回引用した内容、ネットで検索したらそれらしい記事がいくつかヒットしました。
せっかくなのでリンクしておきます。
「叱る上司」はパフォーマンスを6割下げる
「上司が部下を叱っても、いいことはひとつもない」
この事実を、私は世の中に広めていきたいと思っています。
(中略)
「ときには叱ることも必要だ。叱られないと人は成長しない」と、特に上の世代の上司は反論してくるかもしれません。
しかし、各種のエビデンスが、「上司が部下を叱っても、いいことはひとつもない」ことを裏付けています。しかも、叱責の悪影響は叱られた本人以外にも及ぶのです。
ジョージタウン大学のポラスとフロリダ大学のエレズは、次の研究を公表しました。
(1)直接暴言を吐かれた人は、処理能力が61%、創造性が58%下がる。
(2)(直接、自分に対してではないが)自分の所属しているグループに対して暴言を吐かれた人は、処理能力が33%、創造性が39%下がる。
(3)他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけでも、処理能力が25%、創造性が45%下がる。
暴言を吐かれた本人のパフォーマンスが下がるのみならず、その人が所属するグループに対しての暴言や、他人が暴言を吐かれているのを見るだけでも、パフォーマンスが落ちるのです。
これは、叱責する上司がいると、その組織全体のパフォーマンスが落ちるということを意味しています。
引用した(1)(2)(3)のどのパターンでも、パフォーマンスが下がる感覚は実感としてあります。
感覚ではありましたが、こうして研究データで示されていたので引用してみました。
自分を良く見せたいわけではないですが、自分は基本的に怒ったりすることがないです。というかゼロです。
とはいえ将来的には分からないので、今後怒ってしまう可能性はあります。
そういった時に、今回引用した内容が頭をよぎったら冷静になれそうな気がします。
頭をよぎる時点で冷静なのかもしれませんけど。
前の職場には、すぐ感情的になる上司がいました。
その上司に怒られた後は、しっかりとパフォーマンスが下がる感覚がありました。
引用されているデータ通りです。
怒りっぽい上司に、引用したデータを見せて怒りを鎮めることが出来たら理想的な展開です。
ですがそれはあくまで理想で、現実では無理そうです。
現実的なところで言ったら、怒られている最中に「あーあ、組織全体のパフォーマンスが落ちるのに…」と心の中で思って気を紛らわせるくらいでしょうか。
おわりに
ということで「最新研究でわかった ”他人の目”を気にせず動ける人の考え方(後編)」としてアレコレ書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 「あの一言が許せない!」をどうにかする:事実は1つ、解釈は無限
- 人は「気にする人」をどう評価しているか
- 「叱る上司」はパフォーマンスを6割下げる
の3つでした。
『人は「気にする人」をどう評価しているか』に関して。
不安な態度を表している人がいると周りに悪影響が出てしまうのは、気を付けないとですね。
不安をストップさせるのは簡単ではないので、不安に思うところまでに留めたいなと。
思うところまでに留めて、態度に表さないように気を付けたいなと。
前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。
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