「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211」を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編の記事はこちらです。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
人それぞれ、生活の中で取り入れやすい脳活とそうでないものがあります。「脳にいいことベスト211」はそれを前提に、集中力、記憶力、注意力、生産性、創造性、語彙力などをアップする方法、ストレスや、アルツハイマー病や脳卒中のリスクなどを軽減し、ポジティブ思考を促進する方法、また脳に効果的な食べ物や栄養素を紹介するなど、とにかく脳を最高の状態に保つための習慣が詰まった1冊になっています。
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
いくつか引用と感想
「最善」よりも「改善」を目指す
くるみを1日に7粒食べると脳が活性化される、1日に少なくとも68分間の有酸素運動を行うのが脳に良い・・・など、脳活リストは延々と続きます。脳に良い活動は数限りなく、そして実行するのは面倒に思えるでしょう。
そんなときは、「最善」を尽くそうとするのではなく、現状の「改善」を心がけるといいでしょう。完璧にこだわりすぎるとなかなか進歩できません。もちろん1日90分の有酸素運動ができれば理想的ですが、毎日お昼に30分間早歩きするだけでも、ソファでごろごろしているよりははるかにましです。
どんなときでも、選択肢には「だめ」「するほうが良い」「最善」の3つがあると考えてみてください。
「だめ」な選択肢は避けて、「最善」をできるだけたくさん選び、残りは「するほうが良い」を選ぶのです。何もしないより少しでもやったほうが脳のためになります。難しすぎるならあきらめてもかまいません。
たとえば、チーズの飽和脂肪酸は避けるべきだとわかっていてもチーズが大好きでチーズがない生活なんて考えられないというなら、熟成したチェダーチーズを選びましょう。加工したベタベタの塊を食べるよりずっと健康的です。
本書のタイトルは「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211」ということもあって、基本的に科学的な裏付けを含めて書かれていることが多いです。
それに対して今回の引用は科学的な裏付けがどうこうって感じはあまりなかったのですが、内容としては好みだったので引用してみました。
ビジネス書とかだと特に、本から発せられる主張が強い感じがします。
色々と知りたい・知っておきたい情報がたくさんあるので読むこと自体は苦ではないのですが、なんでもかんでも実践するとなると大変ですしシンドイですよね。
この引用から自分が受け取ったメッセージは「なんでもかんでも実践するより、気軽に試せるものから少しずつ」といった感じでしょうか。
お昼寝の時間です
夜間に十分な睡眠(多くの医師は8時間以上を推奨)をとるべきであると言われていますが、昼間に少し眠ることも脳に良い影響をもたらします。
短時間の睡眠をとると記憶力が増すことが複数の研究で明らかになっています。
記憶がつくられるとき、まずは海馬に情報が蓄えられますが、そのままでは簡単に忘れてしまいます。うたた寝をするとその記憶が大脳新皮質へ押しやられ、そこでより長く保管されるようになるようです。また、昼寝を習慣にしている人は学習力が向上するとの研究もあります。寝ている間、右脳がより活発にはたらく一方、左脳はリラックスした休憩状態になります。そして目が覚めたとき、左脳がリフレッシュして新しいことを学べるようになっているのです。
脳のパフォーマンスアップのため心置きなく脚を伸ばし、目を閉じて、つかの間の幸せに浸りましょう。
昼寝は自分も実践していますし、当ブログでも何度か引用しています。
なのでまたしても引用してみました。
これまでの昼寝に関する引用はこちらです。
上記の引用リンクは睡眠の視点からですが、どうやら脳科学の視点からも昼寝は良いみたいですね。
※昼寝を推奨しない意見もあるとは思いますが、自分が遭遇するのは推奨するものばかりです。
ちなみに今回の引用では記憶力や学習力、脳のパフォーマンスアップといった部分への言及のようで、昼寝の詳しいやり方に関しての言及はなさそうです。
ということで、上記の昼寝に関する引用リンクからいくつ昼寝のポイントを挙げてみます。
昼寝のポイントは、
- 昼寝の前にカフェインを摂っておく(昼寝後のスッキリ感が増すため)
- 昼寝の時間は15~20分程度
- 昼寝のタイミングは午後2時くらいが理想
といった感じです。
昼寝は自分も実践していて効果を実感しているのでオススメです。
過去に何度か引用していますが、今後も見かけたらしつこく引用していこうかなと思っています。
今日は会社休みます
米国の労働者に関する多くの調査結果によると、仕事を休んで余暇を楽しむ人は少なく、たとえ休暇をとっても常に職場からのメールや連絡をチェックしている人が多いそうです(日本で同じ調査をしても結果は怖くて見られません)。ですが、それでは脳は燃え尽きてしまいます。
ある研究では、1週間に2日休暇をとり、仕事から完全に離れると、休みをとらない場合より生産性が高くなるという結果が出ました。当然ながら、ストレスも減ったとのことです。
複数の研究を分析した論文では、仕事に関することを何もしない無為な時間が、情報を処理して新たに脳内の神経回路をつくったり、自分自身や他者を理解したりするのに役立つとしています(無為な時間があると内省がはかどるため)。
また、問題解決能力や記憶力も向上します。脳を休ませ、仕事以外のことを考える時間を大切にしてください。
以前別の記事でも触れましたが、リモートワークになってから仕事とプライベートの境目が曖昧になっています。
休日に仕事をすることはなく、土日は休みです。
休みなのですが、実はたまに土日に仕事用のパソコンを開いてしまうんですよね。
リモートワークなので自宅に仕事用のパソコンが常にある状態です。
なので、ついたまに開いてしまいます。
とはいえ、土日に仕事用のパソコンで作業する時間は短め(1時間に満たないくらい)です。
短めではありますが、引用の内容からすると土日に完全にオフになっていない状態は良くなさそうです。
土日は完全にオフにして、平日の生産性をアップさせた方が確実に良いです。
なので土日は仕事のことが頭に入ってこないくらいプライベートを充実させるとか、土日の完全オフを徹底しないとですね。
今回の引用の
(日本で同じ調査をしても結果は怖くて見られません)
も翻訳本の心地よさがありますね。
実際、休暇中に職場からのメールや連絡をチェックしている人って日本だと多そうですよね。
おわりに
ということで「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211(後編)」として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 「最善」よりも「改善」を目指す
- お昼寝の時間です
- 今日は会社休みます
の3つでした。
『「最善」よりも「改善」を目指す』は、脳活に対しての言及だと思うのですが、もう少し広く捉えてみようかなと。
脳活に限らず、本から得た情報を実践する際の心構えとして、このマインドを持っておこうと思います。
前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。