『「集中力」を高める技術』こちらの本、読みました。
集中力に関する本でしたが、自分が付箋を貼ったところはそこから少し派生した部分でした。
主に健康方面(睡眠など)に関して付箋を貼ることが多かったです。
その辺りをメインに引用していきます。
なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
精神科医が教える最高の集中が身に付く本! 集中のレベルを上げれば、ミスが減る、仕事も勉強も捗る、余裕が生まれる、結果が出せる!精神科医が教える集中できない人必読の一冊!
こんな感じの本です。
集中力を高めるヒントを色々と得ることができた本でした。
著者情報
本書の著者である西多昌規さんの公式ホームページがありました。
ホームページの中から「プロフィール」ページをリンクしておきます。
いくつか引用と感想
「うっかりミス」=アクションスリップを防ぐ方法
集中力不足?! うっかりミスはどうしたら防げるのか
「コーヒーに砂糖をもう入れたのに、うっかりしてまた入れちゃった!」
「帰りにコンビニに寄るつもりだったのに、寄らずに家に帰ってしまった」
「あっ、お風呂にお湯を張るのを忘れてた!栓はしたのに・・・」
「あれ、庭に出てお花を切ろうと思っていたのに、なんで缶切りを持っているんだろう」うっかりミスは、誰でも経験するようなありふれた出来事です。しかしこのうっかりミスがクセモノで、工場や病院では、思わぬ大惨事につながることもあり得ます。医療事故を含むヒューマンエラーは、勉強・経験不足や注意力不足以外にも、こういった悪意のないうっかりミスによって生じる場合も少なくないのです。
うっかりミスには、心理学の業界ではちゃんと用語がついていて、「アクションスリップ」と呼ばれます。なにかをし始めたあとになって、やり始めたことに対する注意・集中が散漫になり、意図した目的とは別のことを間違ってやってしまうことが、アクションスリップです。
自分はうっかりミス多めな気がしたので、引用してみました。
いつも何かしら考え事をしながら作業をすることが多いので、その影響でうっかりミスが多めなのかなと思います。
引用で挙げている例でいうと、「コンビニに寄るつもりが、そのまま帰宅した」みたいなパターンが多いです。
駅から家に向かう際「コンビニに寄ろう」と思っていても、歩いていると考え事が始まってしまいます。
で、考え事で頭がいっぱいになってコンビニに寄るのを忘れてしまうんですよね。
こういったうっかりミスは「アクションスリップ」と呼ばれるようです。
このアクションスリップを防ぐには「自分がやりがちなうっかりミスのパターンを知ることが重要」とのことです。
ということで、次の引用はその辺りに関してです。
アクションスリップのパターンを知ることが大切
アクションスリップは、今やっていること以外のことに注意を逸らしてしまうために起こる、物忘れや不注意からくる失敗です。完全にはなくせなくても、最小限に減らす方法は、あるのでしょうか。
作業にしっかり気合いを入れて集中する、というのは根性論です。訓練だけでアクションスリップを防ぐことは、リスクマネジメントにおいても難しいと考えられています。
アクションスリップを防ぐ最善の方法は、失敗を前提にすることです。「ミスにつながらない工夫」を施すことが、大切なのです。工場や病院ならば、ダブルチェックや指さし確認などの防止システムが取られているはずです。
個人の場合では、自分がやりがちなうっかりミスのパターンを知ることが重要です。すなわち、アクションスリップのパターンを把握しておくことです。
ヒューマン・エラーを長年研究してきたマンチェスター大学のジェームズ・リーズン教授によると、アクションスリップには4つのパターンがあります。①反復エラー(コーヒーに砂糖を入れたことを忘れて、また入れてしまう)
②目標の切り替わり(コンビニに寄ろうとしていたのに、そのまま帰宅した)
③脱落・逆転(風呂の栓をしただけで、湯をためなかった)
④混同・混合(花を切るのに、缶切りを持って庭に出た)
アクションスリップの4パターンが印象的だったので引用してみました。
先ほど触れましたが、自分の場合は「②目標の切り替わり」が多いです。
「②目標の切り替わり」の自分なりの対策は、スマホアプリでToDo管理することです。
先ほども書きましたが、駅から家に向かう際「コンビニに寄ろう」と思っていても、歩いていると考え事が始まってしまい、コンビニに寄るのを忘れてしまいます。
「コンビニに寄ろう」と”思うだけ”なのが良くないのかもしれないということで、スマホにタスクとして登録する作業を発生させる。
これにより、アクションスリップはけっこう減りました。
ちなみにスマホアプリのToDo管理には「Microsoft To Do」を使用していて、いくつか記事にしています。
せっかくなのでリンクしておきます。
なお、上記の方法は自分にたまたま合っていただけの可能性が高いです。
引用すると長くなってしまうので割愛しましたが、「アクションスリップには、単純な解決法はありません。個人によって違いもあります。」としています。
「メジャースリープ」と「パワーナップ」で脳の元気を取り戻す
身体と脳がいちばん元気になる睡眠パターンは?
ここでは、集中力を発揮できる睡眠法を、コンパクトにまとめてみましょう。ヒントは、「メジャースリープ」と「パワーナップ」です。
メジャースリープとは、ノンレム睡眠・レム睡眠のサイクルがある程度まとまった、夜の睡眠のことです。1日7時間睡眠と言っても、まとまって7時間眠るのと1時間ずつバラバラに分割して眠るのでは、まったく睡眠の質が異なってきます。
せめて、4~5時間以上のまとまった睡眠を、体内時計が眠りに入っている夜に取ることをおすすめします。この4~5時間以上のまとまった睡眠を、「メジャースリープ」と呼びます。
もちろん、4~5時間ではやや短いという人が多数でしょう。しかし、忙しい現代人の生活では、平日は5時間前後の睡眠の人は少なくないと思われます。昼間の眠気に困っている人が増えているのも、わかります。
そこで、プラスしたいのが仮眠です。休憩やひと休みというニュアンスの強いお昼寝ですが、午後の眠気を解消して集中力を復活させるには、仮眠がいちばん効果的なのです。活力を取り戻すという意味で、パワーアップに引っかけた「パワーナップ」という造語があるくらいです(「ナップ」は昼寝の意味です)。
必ず8時間は眠らなければならないという強迫観念は捨ててメジャースリープとパワーナップを活用すれば、集中力を発揮することが可能なのです。
昼寝をオススメする内容は見つけたらなるべく引用するようにしているので、またしても引用してみました。
これまでの引用もリンクしておきます。
基本的に睡眠関連でよく登場する「昼寝」ですが、集中力に関して書かれている本書でも登場するのは少し意外でした。
ただ、自分も午後の眠気対策として昼寝しています。
眠気対策で始めた昼寝なので集中力を高める目的はなかったのですが、今振り返るとたしかに集中力を高める効果もあったかもしれません。
「眠気を防げている=集中力の低下を防げている」と捉えても良いのかもしれません。
「メジャースリープ」というワードも印象的でした。
睡眠関連の本を何冊も読んできていますが、記憶の限りではメジャースリープという表現はあまり見かけませんでした。
上記の引用リンクの中に「7時間睡眠+15分昼寝」というものがあります。
これは「メジャースリープ+パワーナップ」と表現してもニュアンスはあまり変わらなそうです。
メジャースリープの内容を知ってしまうと、「メジャースリープ+パワーナップ」という表現はカタカナ同士で妙にしっくりきました。
おわりに
ということで『「集中力」を高める技術(前編)』として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 「うっかりミス」=アクションスリップを防ぐ方法
- 「メジャースリープ」と「パワーナップ」で脳の元気を取り戻す
の2つでした。
アクションスリップの4つのパターンが印象的でした。
4つのパターンと、それぞれの事例にリアリティがあって良かったです。
次回は『「集中力」を高める技術(後編)』としてアレコレ書いていきます。
(追記)
後編の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。
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