「絶対忘れない勉強法」を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編はこちら。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
勉強しても「頭に入らない」「忘れてしまう」「集中できない」「やる気がでない」「すぐ飽きてしまう」だから「勉強はどうも苦手だなあ……」そう思っていませんか?
実はそれ、勉強のやり方が間違っているからなんです。
本書では、脳科学、心理学、教育学、言語学など、世界中の科学的研究から導き出された、知らないと損する門外不出の44の方法を一挙ご紹介します。最強のインプット法&アウトプット法がわかります。
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
著者情報
東洋経済オンラインに、本書の著者である堀田秀吾さんのページがあったのでリンクしておきます。
堀田さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりに東洋経済オンラインの著者ページをリンクしました。
上記リンクにプロフィールや、堀田さんが書いた記事が一覧表示されています。
いくつか引用と感想
「テスト形式」のアウトプットで短期記憶を長期記憶へ深化させる
せっかく勉強するのだから、勉強したことを絶対に忘れないようにしたい。これは、勉強している人なら誰しもが思うことですよね。
(中略)
忘れないように短期記憶から長期記憶へ移行するには、海馬に重要な情報だと感じさせることが大切です。そして、その方法論としては、資料をただ読むよりも、思い出そうと真剣に考えるテスト形式が明らかに有効であるといえるでしょう。
もちろん、テストで正解を答えるためには最低でも一度覚えなければいけないので、教科書や参考書などのテキスト、資料をあたることは必要不可欠です。
その上で、復習をするときは、テストという実戦形式も導入しましょう。テストをすれば「自分が今どれだけ覚えられているか」ということを確認できるし、テスト結果を見て、「これはもう忘れないだろう」と確信できれば、この実験のグループBのように、以降の再学習は割愛することもできます。
無駄に使う時間がなくなれば、おのずと勉強の効率がアップしますよね。
引用の(中略)部分では、研究データの詳細が書かれています。
全てを引用すると長くなってしまうため、割愛しています。
詳しく知りたい人は本書を読んで頂ければと。
ネットで調べてみたところ、同じような内容がヒットしたのでリンクしておきます。
アウトプットの件は、前編の記事でも触れました。
その際は「誰かに教えるつもり」で、アウトプット前提で学ぶメリットなどに関して書きました。
上記の記事では更に「問題を解く/テストを受ける」方法も良さそう、という感じで書きました。
で、今回の引用がまさにそれですね。
引用に「資料をただ読むよりも、思い出そうと真剣に考えるテスト形式が明らかに有効」と書いてあります。
今振り返ると、学生時代の勉強では資料(教科書)をひたすら読んだり書いたりする時間が多く、テスト形式の時間が少なかったかもなと感じました。
資料をひたすら読む方法でも記憶していくことは可能かもしれません。
ですが、テスト形式を多めにした方が記憶するには効率的かなと。
学校で用意された教材のことを思い出すと、テスト形式を多くするのはなかなか難しいことかもしれません。
ですが工夫次第で、テスト形式を多くすることはできたかなと、もう少し効率的にできたかもなと、今さらながら思いました。
緊張で心臓がバクバクするのは、実力発揮準備万端のサイン
試験本番。緊張度もマックス。
ちゃんと実力を発揮できるのか、不安が押し寄せてきます。
もちろんそうならないように準備できるといいですが、本番当日に緊張や不安から心拍数が上がって心臓がバクバクしてきたら、自分では止めたくても止められません。それが焦りにつながって、パフォーマンスが下がることもあります。そこで、そんなときの特効薬になりそうなのが、ハーバード大学のブルックスが提唱する対処法です。なんと、「私は不安だ」という気持ちを「私は興奮している」と自分に言い聞かせるだけでいいというのです。
(中略)
私たちは、緊張しているときも、興奮しているときも、心臓がドキドキします。どちらも体の反応としてはほとんど同じなのです。
体としては、ドキドキしているのはエンジンがかかっている状態ですから、大事な勝負の前でドキドキしているときには、無理に落ち着こうとするよりも、「私は興奮している」「私はワクワクしている」と自分に言い聞かせることで、脳は体が興奮ていると勘違いしてパフォーマンスがよくなるというわけです。この研究のポイントは、「不安」を「興奮」と捉え直すことです。
脳はリラックス状態よりも興奮状態にあるほうが、ポジティブな状態です。ブルックスによれば、不安な状態からリラックスした状態に落ち着かせるよりも、不安な状態から興奮状態に移行したほうが効率的だということです。
ちなみに、不安から興奮へのポジティブ変換は、声に出さなくても、心の中で行うだけでも効果があるそうですよ。ピンチはチャンスに!
先ほどと同様、引用の(中略)部分では、研究データの詳細が書かれています。
全てを引用すると長くなってしまうため、割愛しています。
詳しく知りたい人は本書を読んで頂ければと。
ネットで調べてみたところ、同じような内容がヒットしたのでリンクしておきます。
試験本番で緊張せずに、実力が100%発揮できるのが理想的ですよね。
それが理想ですが、試験当日の会場の雰囲気に呑まれたり、試験当日に限って交通機関の遅延があったり、お腹をくだしてしまったり、色々あるかなと思います。
事前の対策としては、会場までのルートを確認しておくとか、会場がどんな感じが下見するとか、試験会場の近くに前日から泊っておくとか、こちらも色々あるかなと思います。
もちろん試験の種類にもよりますが。
そういった事前対策もありつつ、どうしても緊張してしまうことはあるかなと思います。
そういう時に、「不安」を「興奮」と捉え直すのが効果的とのこと。
心の中で行うだけでも効果があるそうで、手軽なのも良いですね。
これがどれほどの効果を発揮するかは試してみないと何とも言えませんが、緊張する場に遭遇したら試してみようと思います。
ちなみにこのテクニックは試験本番の時以外にも、プレゼンの当日とかでも効果を発揮しそうですね。
「科学的」なもの対するスタンス
本編でも少し触れましたが、この本の最後に、「科学的」なものに対する私の考え方について、みなさんに少しお伝えできればと思います。
(中略)
科学的な研究から導き出された結論が、唯一絶対の正解とは限りません。科学的だと認められたものであっても、後に間違っていたと否定されることや、1つの結論に至らず、研究者たちの間で意見が割れるものも少なくありません。それどころか、後世では不正解とされることもあります。科学を信じないのも問題ですが、科学を盲信するのもよくないんですね。
研究は、常に進化しているものなのです。私がお伝えしたいことは、「科学的な研究の成果」の使用上の注意みたいなのです。「科学的な研究の成果」がどういう性質を持っているものなのか理解していただいた上で、本書で紹介したような、現時点で「科学的に効果がある」あるいは「科学的に正しい」といえるメソッドをいろいろ試していただければ、と思っています。
「おわりに」から引用してみました。
本書の著者である堀田さんの本は、世界中の科学的研究データを基に書かれていることが多いです。
堀田さんの本の読書感想は今回で3冊目ということもあり、せっかくなので引用してみました。
引用にもあるように、科学的研究データを盲信してそうな人、全く信じてなさそうな人、どちらもたまに見かけます。
主に見かけるのはSNSとかなので、極端な例かもしれませんが。
自分はどちらかというと、科学的研究データを基に書かれた本を読みがちです。
なので、科学的研究データを盲信してしまう可能性はありそうだなと思いました。
ということで引用にもあるように、本書で知ったメソッド(勉強法)を試してみるにしても、本当に効果があるか若干の疑いを残しつつ試してみる。
試したメソッドの中で自分に合ってそう、効果を感じれるものはそのまま継続。
あまり自分と合わなかったり、効果を感じられなかったらサクッと引き返す。
そういったスタンスを忘れないようにしたいなと思います。
おわりに
ということで「絶対忘れない勉強法(後編)」としてアレコレ書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 「テスト形式」のアウトプットで短期記憶を長期記憶へ深化させる
- 緊張で心臓がバクバクするのは、実力発揮準備万端のサイン
- 「科学的」なもの対するスタンス
の3つでした。
「不安」を「興奮」と捉え直すというのは、面白いなと思いました。
直近で試験本番やプレゼン当日といった緊張する場に遭遇する予定はないです。
なのですぐには試せませんが機会が、もしあったら実践してみたいなと思います。
前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。
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