みやもとブログ

好きなものの感想などを書いています。読書、ラジオなど。

目次
目次

【感想】『精神科医が教える ストレスフリー超大全』[後編] 嫌なことを忘れる方法

この記事をシェアする

精神科医が教える ストレスフリー超大全」を読んだ感想の続きを書いていきます。

精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

今回は後編です。

前編、中編の記事はこちらです。

それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

ストレスフリーな毎日を送るには、「悩み・不安・疲れ」を取るのが大事。そのためには、「人間関係、仕事、プライベート、体調、メンタル」という人間が誰しも抱える「普遍的な悩み」に対し、「今何ができるか」がわかっていることが必要だ。それを網羅的にToDoリストとして紹介。あらゆる悩みを解決する!

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

著者情報

「樺沢紫苑」で検索すると、公式ブログとYouTubeが上位表示されました。
それぞれリンクしておきます。

公式ブログはプロフィールページをリンクしておきます。

kabasawa3.com

www.youtube.com

いくつか引用と感想

嫌なことを忘れる方法

本書では「嫌なことを忘れる方法」というトピックの中でファクトを2つ、ToDoを2つ挙げています。
見出しだけ全て抜き出すと、以下のようになります。

  • ファクト1:「嫌な出来事」はアウトプットしない
  • ToDo1:「1回ルール」を徹底する
  • ToDo2:寝る直前に「3行ポジティブ日記」を書く
  • ファクト2:一件落着させると忘れやすい
  • ToDo3:「賢者のワーク」で、「事実」と「感情」を切り離す

上記の中からマークを付けたものを引用します。
※順番が気になるかもしれませんが、本書に書かれている順番通りです。

ファクト1:「嫌な出来事」はアウトプットしない

嫌なことがあったとき、あなたならどうしますか。たとえば、失恋してショックを受けたとします。そのことを短期間に3人の友達に別々に相談したとしたら、どうでしょう。
話すことは、アウトプットすることです。つまり、短期間に3人に話すことで、その記憶は強烈に記憶され、忘れられない状態になってしまいます。これが脳の仕組みです。
そうやって必死になって記憶してしまうことで、より忘れられなくなるのです。アウトプットで強化された記憶を消すのは、「Apple=りんご、という単語の意味を忘れたい」というのと同じくらい難しい話です。
「失恋した」「仕事で大失敗した」「上司に叱られた」など、ネガティブな出来事を、何度も人に話すことはしないほうがいいのです。

自分は嫌なことがあった時に、あまり相談したり愚痴ったりするタイプではないです。
なので今回の引用には該当しなそうですが、そうやって嫌なことを発散する人は多い印象です。

人に話すことでスッキリする部分もあるでしょうが、たしかに記憶に残りやすくなる面もありそうです。

ただ、あまり相談しないタイプの自分でも、たまにふと嫌なことを思い出したりしてしまいます。
スパッと切り離せたら楽なんですが、なかなか振り払えないというか、忘れるのはなかなか難しいものです。

別のことに熱中して、徐々に嫌なことの記憶を薄めていく方法が今のところ自分には合っていそうです。
ただ、嫌なことの記憶が強い場合は、別のことに熱中するのもなかなか難しかったりもします。
なので他に良い方法があると良いなとも思っています。

ToDo1:「1回ルール」を徹底する

とはいえ、「嫌な出来事を誰にも言わずに心にとどめておく」ということは、ストレスが溜まるし、多くの人にとって非常に難しいことでしょう。
先ほどは、「短期間に3回アウトプットすると強烈に記憶してしまった」という話だったので、「たった1回のアウトプット」であれば大丈夫です。英単語の意味を、1回だけ聞いて1回復唱しただけで覚えられる人はいません。それと同じで、嫌な出来事があった場合、「自分の一番信頼できる友人に、その話を1回だけ話して、それで終わりにする」とするのがベストです。
これを私は、「ストレス発散の1回ルール」と呼びます。「1回」を守る限り、ストレスも発散できますし、記憶も強化されません。「嫌なことをグチると、ストレス発散できる」と言われますが、話しすぎると、何ヶ月、何年も忘れられずに悩まされることになるので、注意してください。
「1回しか話さないとストレスが溜まる」と言う人がいますが、その場合はその1回の吐き出しが不十分なのです。すべての「ネガティブ」を吐き出しつくすくらいのつもりで、話すようにしてください。
「1回吐き出したら、それで忘れる」ということを習慣にしましょう。最初は大変かもしれませんが、慣れるとできるようになります。「忘れる」ということも「練習次第」なのです。

回数を重ねると記憶に残りやすいため、それを避けるために回数を減らすということですね。

勉強法では「繰り返し復習する」「記憶を重ねる」といった記憶テクニックがよく出てきます。
せっかくなので、これまで引用した内容をリンクしておきます。

関連記事リスト

「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

【感想】『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[前編] - 1位:繰り返し復習する

絶対忘れない勉強法

【感想】『絶対忘れない勉強法』[前編] - 忘れない一番の方法は脳に重要だと認識させること

資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ

【感想】『資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ』[後編] - Q:記憶を定着させるコツってあるの?
他2件

記憶はスキル

【感想】『記憶はスキル』[後編] - 分散効果を使った復習

人生が変わる 大人の独学記憶術

【感想】『大人の独学記憶術』[前編] - 記憶は重ねて厚くする

上記にあるような記憶テクニックの逆パターンで、アウトプットを繰り返さないことで記憶の定着を避ける方法には納得感があります。

ただ、『すべての「ネガティブ」を吐き出しつくすくらいのつもりで』という部分は少し引っかかりました。
「聞き手になっている人の負担が大きすぎないか?」と思ってしまいました。

自分は相談したり愚痴ったりする時に「相手がしんどくないか?」と思ってしまいます。
相談している時はスッキリ感もあるのですが、相談後は「言わなきゃ良かったな」と後悔することが多いです。

その後悔がスッキリ感を上回ってしまいます。
そういった経緯から相談しないタイプになってしまいました。

とはいえ、「一番信頼できる友人」とも書かれています。
自分が引っかかったような内容は気にする必要はないのかもしれません。

さらに学びたい人は:忘れたいことを忘れる練習

『忘れたいことを忘れる練習』(植西聰著、フォレスト出版

「嫌なことを忘れる方法」に関連する類書を10冊以上研究しましたが、自分にとって都合の悪い記憶を一瞬で消す方法はなかなかありませんでした。当たり前のことですが、そんな都合のいいノウハウはあるはずがないのです。ただし、嫌な記憶にとらわれないで生きる方法はあります。それを紹介しているのが本書です。「上手にあきらめる」「執着を手放す」「受け入れる」「感謝する」「何かに熱中する」などの練習を繰り返すことによって、「嫌な記憶」にとらわれず、振り回されないで生きられるようになります。そのための90のヒントがまとめられています。

本書は各トピックで複数の「ファクト」と「ToDo」を挙げた後、「さらに学びたい人は」という形で書籍を紹介しています。
今回の「嫌なことを忘れる方法」というトピックでは「忘れたいことを忘れる練習」を紹介しています。

「90のヒントがまとめられています」とのことで、気になるところから読めそうです。

引用に書かれている中だと「何かに熱中する」は自分も実践している内容です。
本書で具体的にどういった内容が書かれているかも気になりました。

おわりに

ということで「精神科医が教える ストレスフリー超大全(後編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 嫌なことを忘れる方法
    • ファクト1:「嫌な出来事」はアウトプットしない
    • ToDo1:「1回ルール」を徹底する
    • さらに学びたい人は:忘れたいことを忘れる練習

といった内容でした。

本書は構成が少し個性的でした。
個性的なうえに読みやすく、「ファクト」と「ToDo」を積み重ねることで納得感が増していく感じが良かったです。

精神科医が教える ストレスフリー超大全」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。

関連記事

メンタル関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

世界最先端の研究から生まれた すごいメンタル・ハック

前向きに悩む力 自分なりの解決法が見つかる

心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書

ブレイン メンタル 強化大全

科学的に「苦手意識」をなくす技術 (PandaPublishing)

イライラ・不安・ストレスがおどろくほど軽くなる本

人間関係、仕事、人生・・・心の疲れが軽くなる! ストレスとうまく付き合う100の法則 (100の法則シリーズ)

精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

TOPへ戻る HOMEへ