「ブレイン メンタル 強化大全」を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編、中編の記事はこちらです。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
総フォロワー50万人の人気精神科医が贈る、
心と脳のヘルスケア・決定版!!ビジネスマン、学生、高齢者、老若男女、あらゆる人達が
自分史上最高のパフォーマンスを手に入れる!睡眠、運動、食事、休憩、生活習慣……
日本一ヘルスケアについてアウトプットしている精神科医が贈る
健康戦略辞典。科学的根拠に基づいた心と脳のパフォーマンスをあげる習慣100!!
起きてから寝るまで、日常のあらゆるシーンから紹介。
こんな感じの本です。
前編・中編の記事と同様、本書の著者である樺沢紫苑さんがゲスト出演しているポッドキャストをリンクします。
ちょうど本書を読んでいた頃に、いつも聴いているポッドキャストにゲスト出演していました。
別の著作でのゲスト出演っぽいですが、人柄が見えてくるかなと思います。
いくつか引用と感想
脳を破壊するストレス解消法
「間違ったストレス解消法」をしてしまうと、ストレスを減らすどころか、脳を酷使することで、ストレスを悪化させてしまう。まったくの逆効果になってしまいます。
間違ったストレス解消法、ワースト5をお伝えします。【ワースト1 お酒】
ストレス解消法として、いちばんに挙げられるのは「お酒」でしょう。私もお酒が大好きですが、お酒は楽しく飲むものであって、ストレス解消のために飲んではいけません。なぜならば、お酒はストレス解消どころか、ストレスを悪化させるからです。
たまに飲む分には、いいと思います。しかし、ストレスを抱えている人は、毎日飲むのです。あるいは、2日、3日も連続して飲みに行くとか。
お酒は、間違いなく睡眠を悪化させます。睡眠の質を下げ、睡眠の持続が悪くなり、睡眠時間が短くなります。ストレスにいちばんいいのは、「睡眠」です。睡眠を悪化させる「お酒」は、ストレスにものすごく悪いです。
お酒を飲んでも、その瞬間だけは「嫌なこと」を忘れられますが、問題は何ひとつ解決しません。問題の「先送り」です。それを1週間、1カ月続けると、事態は著しく悪化し、間違いなくストレスは増えているはずです。
飲酒は、ストレス発散には逆効果です。
本書では「間違ったストレス解消法」が5つ紹介されています。
5つ全てを引用すると長くなってしまうため、その中から1つだけ引用してみました。
残りの4つを知りたい人は本書を読んで頂ければと。
ちなみに見出しだけお伝えすると【ワースト2 朝まで遊ぶ】【ワースト3 悪口】【ワースト4 ギャンブル、ショッピング】【ワースト5 ゲーム、テレビなど興奮系娯楽】です。
今回の引用からすると、間違ったストレス解消法のワースト1が「お酒」でした。
仕事が忙しい時期によく飲みに行っていた自分としては、お酒はストレス解消の手段として悪手だったんだなと今さらながら後悔です。
お酒は飲んだその日のストレス解消にはなっていた気もしますが、長い目で見るとあまり良くなかったのかもしれません。
なぜなら、飲んだ日は睡眠の質が低下していた可能性が高いためです。
「残業続きで帰りが遅くなる」→「残業で疲れているのに飲みに行ってしまう」→「睡眠に悪影響を与える」→「仕事のパフォーマンスが下がる」→「残業が増える」といった悪循環になっていた可能性があります。
今はほとんど飲むことがなくなったので、お酒は今後もたまに付き合いで飲む程度に留めたいなと思いました。
「3行ポジティブ日記」は冷静かつ前向きになれる
「ポジティブ」というと、なんかうさん臭い、と構えてしまう人もいます。自己啓発の世界で使われる「ポジティブ思考」と、ポジティブ心理学でいうところの「ポジティブ思考」では、その意味がかなり違います。
「靴のセールスマンの話」をご存じでしょうか。靴のセールスマンが、アフリカに派遣されました。派遣されたセールスマンは愕然とします。そこでは全員が裸足で歩いていたからです。さて、あなたならどう考えますか?
A「誰も靴をはいていないのに、靴を売るのは無理だ!」
B「誰も靴をはいていないなら、靴を売る絶好のチャンスだ!」
Aが「ネガティブ思考」、Bが「ポジティブ思考」。ピンチな状況でも、ポジティブな気持ちを持っていればチャンスは開かれるというのが、自己啓発的な「ポジティブ思考」のとらえ方です。
しかし、別な選択肢もあるでしょう。
「初めて見る靴の感想を聞いてみよう」「何人かに靴をはいてもらおう」「とりあえず、何個か売ってみよう」。
最初からあきらめるのでもなく、無理して「チャンスだ!」と思い込むのでもない。先入観をはずし、感情的にならない。根拠、証拠、データを集めて現状を分析し、冷静に判断、行動する。クールに前向きな可能性を模索していくのが、ポジティブ心理学でいう真の「ポジティブ思考」です。
こういう考え方ができる人は、苦境に陥っても一喜一憂しないので、ストレスを受けづらい。レジリエンスも高く、健康で長生きするというわけです。
本題の「3行ポジティブ日記」に入る前に、まずは「ポジティブ思考とは?」に関して書かれていました。
興味深い内容だったため、まずはそこを引用してみました。
自分は「ポジティブ思考」に正直なところ、うさん臭い印象がありました。
うさん臭いと感じているのは、今回の引用でも触れているように自己啓発の世界で使われる「ポジティブ思考」の方です。
「から元気」「考え方が単調になってしまう」印象もあり、この辺りがうさん臭さの正体かなと思います。
一方で今回の引用に書かれている、ポジティブ心理学でいうところの「ポジティブ思考」にはうさん臭い印象はありませんでした。
建設的な感じというか、このポジティブ思考なら良いかもなと。
ここでもう1つ引用します。
本題の「3行ポジティブ日記」の書き方に関してです。
ポジティブ思考を鍛える方法として、私がおすすめするのが「3行ポジティブ日記」です。寝る15分前に、今日あった楽しい出来事を3つ書き出す。そして、書いた内容をイメージしながら、「楽しい」気分のまま布団に入り、眠りにつきます。
1ヵ月も続ければ、歴然とした効果を実感できるはずです。
「3行ポジティブ日記」の書き方
- 寝る前15分に今日あった「楽しい出来事」を3つ書く。
- 必ず3つ書く。出なければ何かひねり出す。
- ネガティブなことは書かない。
- ノート(紙)でも、デジタル(スマホ)でも書きやすい方法でOK。
- 書いたら、そのイメージを思い浮かべながら、楽しい気分で布団に入る。眠るまで楽しいイメージをキープする。
- 慣れてきたら、3×1行にとらわれず、たくさん長く書くことで効果倍増。
【具体例】 ささいなことでOK!
- 昼、新しくオープンしたラーメン屋に行ったらおいしかった。
- 自分が提出した企画書が評価されてうれしかった。
- 仕事が早く終わったので、ジムに行って汗を流した。
日記を書く習慣は現状ないですが、「3行ポジティブ日記」なら手軽で良さそうだなと思いました。
楽しい出来事を3つ書くだけですし、それぞれ1行でOK、というのも楽で良いですね。
出なければ何かひねり出すというのも、面白いスタンスだなと思いました。
ノート(紙)でもデジタル(スマホ)でも書きやすい方法でOKとのことなので、自分としては普段から使っているNotionで書いてみようかなと思っています。
Notionは「読書記録、読書メモ」「筋トレスケジュールの管理」「Webクリップ」「ブログネタ管理」などで使っています。
毎日なにかしらの作業でNotionを使っているため、そこに「日記」が加わっても馴染みやすいかなと。
とりあえず始めてみて、しっくりこなかったら引き返すスタンスでいこうと思います。
Notionの活用事例はいくつか記事にしているため、リンクしておきます。
こちらも良ければぜひ。
おわりに
ということで「ブレイン メンタル 強化大全(後編)」として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 脳を破壊するストレス解消法
- 「3行ポジティブ日記」は冷静かつ前向きになれる
の2つでした。
本書の著者である樺沢紫苑さんは多作なようで、けっこう本を出しているようです。
本書が良かったので、他の著作も読んでみようと思います。
「ブレイン メンタル 強化大全」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。
- 【感想】『ブレイン メンタル 強化大全』[前編]
- 【感想】『ブレイン メンタル 強化大全』[中編]
- 【感想】『ブレイン メンタル 強化大全』[後編] ← 今回の記事
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こちらも良ければぜひ。
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