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【感想】『精神科医が教える ストレスフリー超大全』[中編] 「人から嫌われたくない」の対処法

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精神科医が教える ストレスフリー超大全」を読んだ感想の続きを書いていきます。

精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト

今回は中編です。

前編の記事はこちらです。

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それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

ストレスフリーな毎日を送るには、「悩み・不安・疲れ」を取るのが大事。そのためには、「人間関係、仕事、プライベート、体調、メンタル」という人間が誰しも抱える「普遍的な悩み」に対し、「今何ができるか」がわかっていることが必要だ。それを網羅的にToDoリストとして紹介。あらゆる悩みを解決する!

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

著者情報

「樺沢紫苑」で検索すると、公式ブログとYouTubeが上位表示されました。
それぞれリンクしておきます。

公式ブログはプロフィールページをリンクしておきます。

kabasawa3.com

www.youtube.com

いくつか引用と感想

「人から嫌われたくない」の対処法

本書では『「人から嫌われたくない」の対処法』というトピックの中でファクトを2つ、ToDoを2つ挙げています。
見出しだけ全て抜き出すと、以下のようになります。

  • ファクト1:好意の1対2対7の法則
  • ファクト2:相手の感情は、相手の問題
  • ToDo1:時間とエネルギーをキーマンに集中投下する
  • ToDo2:「嫌われない」から「好かれる」にシフトする

上記の中からマークを付けたものを引用します。

ファクト2:相手の感情は、相手の問題

「人から嫌われないようにしよう」という努力は、99%無駄です。
なぜならば、他人は簡単に変えられないからです。Aさんが、あなたを「好き」と思うか「嫌い」と思うのかは、Aさんの感情であり、Aさんの意思が決めることです。あなたのコントロールできる範囲外にあります。

他人と過去は変えられない。
――エリック・バーンアメリカの心理学者)

それにもかかわらず、実際問題として、「自分が変わる」ことを通して、相手の「好き」や「嫌い」を多少変化させることもできなくはありません。実際、本章の後半ではその方法を紹介しますが、それには「時間」と「労力」が必要です。一朝一夕ではできないと思ったほうがいいでしょう。
ですから、他人の感情は、自分ではコントロールできない、相手が自分を「嫌っている」かどうかを心配しても意味がないということを、しっかりと理解しましょう。
それではどうしたらいいのかというと、「自己変化」「自己成長」です。自分の行動や言葉を変えることで、あなたの印象や感情は変わります。
人間を変えることはできませんが、人間関係は変えられます。
その第一歩が、「自分が変わる」ということです。「人から嫌われたくない」と言う暇があるならば、「自分が変わる」ことを考え、そのための努力に1分でも1秒でも多くの時間を割くべきです。

「人から嫌われたくない」という気持ちは誰もが持っているとは思いますが、自分はその気持ちが比較的強いような気がしています。
一方で「他人と過去は変えられない」という内容もよく聞く内容ですし、理解できているつもりです。

他人の感情をコントロールできないのは分かっていながら、他人の感情がどうなっているか心配してしまう。
矛盾している気もしますが、そんな心理状態であることが多いかなと思います。

今回の引用でも触れているように、「人から嫌われたくない」という気持ちから自分の行動や言葉が変わり、結果的に相手の印象や感情に良い変化をもたらす流れが良さそうです。

「人から嫌われたくない」という気持ちは自分の行動や言葉が良い方向に変わりそうなので持ち続ける。
とはいえ、その気持ちが強すぎるとシンドイのでほどほどに持つ程度で。

そういった行動の先にある、相手がどう思っているかの心配は不毛なのでスパッと切り離す。
こんな感じのマインドが良さそうです。

ToDo2:「嫌われない」から「好かれる」にシフトする

人から嫌われないようにするのは難しいことです。
「相手のご機嫌をとる」
「相手の反感を買わないようにする」
「反発を受けないように自分の意見を言わない」
これらは、自分を殺すことです。
自分を前面に出さず、無難に振る舞ってしまうのは、「偽りの自分」を生きることです。自分を抑圧して生きることを長く続けるとストレスになり、結果として、楽しい人生を送れません。
「人から嫌われないようにする」という言葉自体が、非常にネガティブなのです。「嫌われる」と「ない」、2つもネガティブ語が含まれています。
「苦手な数学を克服しよう!」と目標を立てても、モチベーションは上がりません。一方、「数学を得意科目にしよう!」というポジティブな言葉だけの目標なら、「頑張ろう」という気持ちになります。
「人から嫌われないようにする」から「人に好かれるようにする」に、切り替えればいいのです。「嫌われない」と「好かれる」、同じ意味のようですが、実際の行動を比べてみるとかなり違ってきます。
人に「嫌われない」ためには、「自分の短所を隠す」「人に嫌われることをしない」つまり「自分を押し殺す」ことが必要です。そして、それは「苦しい」ことです。
人に「好かれる」ためには、「自分の長所を人に見せていく」「人に喜ばれることをする」、つまり「自分を表現する」ことです。そして、それはとても「楽しい」ことです。
自分の長所を相手に知ってもらい、相手を応援し、貢献し、笑顔で接する。その結果として、それでも相手が自分を嫌うのであれば、そんな人と無理して付き合う必要はまったくないのです。

「人から嫌われたくない」という気持ちから、自分の行動や言葉にかなり気を遣っている気がします。
それは今回の引用で言うところの「自分を殺すこと」にけっこう該当していそうです。

仕事で妙に疲れてしまうのは、「人から嫌われたくない」行動や言葉が積み重なって気疲れしてしまっているのかなと思います。

「人から嫌われないようにする」から「人に好かれるようにする」にシフトするのは、妙にポジティブで若干の抵抗感があります。
抵抗感はあるものの、これは取り入れた方が良さそうなマインドに感じました。

感覚的な話ですが、「人から嫌われないようにする」から「人に好かれるようにする」に100%切り替えるのは自分の性格的にちょっと無理そうだなと思いました。
「人から嫌われないようにする」から「人に好かれるようにする」に50%切り替えるくらいがちょうど良さそうです。

繰り返しますが、このパーセンテージの違いは感覚的な話です。
ただ自分の中ではこのくらいの感覚が馴染みそうです。

さらに学びたい人は:嫌われる勇気

『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社

心理学者のアルフレッド・アドラーに、「人から嫌われたくない」と相談したら、どんなアドバイスが返ってくるでしょうか。他人が嫌おうが、何をしようが、「見返りを求めず相手を信頼し、相手に貢献すること」が重要だとこの本では結論づけています。
見返りを求めない「信頼」と「貢献」。そこで自分が満足できれば、相手から嫌われようが、自分は幸せになれます。見返りを求めるから戦々恐々とし、相手の顔色をうかがおうとします。それは、相手の人生を生きることであり、自分の人生を生きることではありません。
相手が自分を嫌うのは、相手の課題であり、自分の課題ではないのだから、そこを心配したり、不安になっても意味がありません。自分がコントロールできることは「見返りを求めず相手を信頼し、相手に貢献すること」。その一点です。本書では、自分の考え方を変え、自分が行動するだけで「幸せになれる」というアドラー心理学の本質部分を学べます。

本書は各トピックで複数の「ファクト」と「ToDo」を挙げた後、「さらに学びたい人は」という形で書籍を紹介しています。
今回の『「人から嫌われたくない」の対処法』というトピックでは「嫌われる勇気」を紹介しています。

「嫌われる勇気」は相当に売れた本ですよね。
話題になっていましたし、目にする機会も多かったです。
何度か読もうと思ったこともあったのですが、結局読むまでには至らずでした。

サブタイトルに「自己啓発の源流」とあります。
自己啓発」というワードは少し苦手で、そのワードをストレートに使われると若干の抵抗感が生まれてしまいます。
これまで書いた読書感想の記事でも「自己啓発」っぽい内容はあったかもしれませんが。

「嫌われる勇気」をなんだかんだ読んでこなかったのは、この辺りの抵抗感から来ているのかもしれません。
ただやはり気になる内容ではあるので、読んでみる良いタイミングなのかもしれません。

おわりに

ということで「精神科医が教える ストレスフリー超大全(中編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 「人から嫌われたくない」の対処法
    • ファクト2:相手の感情は、相手の問題
    • ToDo2:「嫌われない」から「好かれる」にシフトする
    • さらに学びたい人は:嫌われる勇気

といった内容でした。

「嫌われる勇気」の発売日を確認したところ、"2013年12月"でした。
発売から10年以上経っていたことに少し驚きました。

精神科医が教える ストレスフリー超大全」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。

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