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【感想】『すごいメンタル・ハック ストレスフリーで生きる77の心理術』[前編] いやな気分を書き出して封筒に入れる。

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「すごいメンタル・ハック ストレスフリーで生きる77の心理術」こちらの本、読みました。

世界最先端の研究から生まれた すごいメンタル・ハック

「ビジネス心理学の成功法則100を1冊にまとめてみました」が良かったので、同じ著者の本から本書をチョイスしてみました。

前回は「ビジネス心理学」で、今回は「メンタルハック」です。
どちらかというとネガティブなので、少しでも気がラクになるハックがいくつか見つかったらなと思い、読んでみました。

なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編として、アレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

スタンフォード大学、イェール大学などの研究結果が、その効果を実証!

人は「鋼鉄のメンタル」が9割

「心のコントロール」で、人生は思い通り!

こんな感じの本です。

前回読んだ「ビジネス心理学の成功法則100を1冊にまとめてみました」と同様、研究データを基にして書かれた本でした。

メンタルというと堅いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、本書は軽い語り口で読みやすかったです。

著者情報

ダイヤモンド・オンラインに、本書の著者である内藤誼人さんのページがあったのでリンクしておきます。

diamond.jp

内藤さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりにダイヤモンド・オンラインの著者ページをリンクしました。

上記リンクにプロフィールや、内藤さんが書いた記事が一覧表示されています。

いくつか引用と感想

問題をできるだけ細かく分割する。

スタンフォード大学アルバート・バンデューラは、7歳から10歳の子どもたちを集めて、半分の子どもには、「258ページの算数の問題集を全部終わらせてほしい」とお願いした。しかし、258ページもある問題集である。最後まで終わらせることができたのは、55%にすぎなかった。
バンデューラは、残りの半分の子どもには、問題を小さく分割して与えることにした。
すなわち、「毎日6ページずつやってみよう」とお願いしたのである。毎日6ページずつこなしていけば、1ヵ月半で258ページの問題集もそっくり終わらせることができる。このようにお願いした子どもでは、74%の子どもが全部終わらせることができたとバンデューラは報告している。
大きな問題でも、小さく分割してしまえば、まったく恐れることはない。何しろ、目の前にあるのは、小さな問題にすぎないのだから。
小さな問題をひとつずつこなしていけば、最終的には大きな問題もこなせることになる。大きな問題を突きつけられると、たいていの人は「こんなの無理」とすぐに諦めモードになってしまうが、そんなときこそメンタル・ハックの出番である。頭の中で、小さく分けてしまえば、ちっとも大きな問題ではない、と思うことができるだろう。

自分は頭の中で悩みがグルグルしていることが多いのです。

悩みの正体が割とハッキリしていて対策案をアレコレと浮かべている場合もあれば、漠然と不安だったり、ボンヤリとした悩みだったりする時もあります。

漠然としていたりボンヤリとした悩みの場合は、どうにか解決する方向に進めようにも何から手を付ければ良いのか…という状態になります。

なのでまずは細かく分割してみる。

すると、悩む必要がないものがあったり、ちょっとしたアクションで解決したり、どれから手を付けるべきかの優先度も見えてきたりします。

とはいえ、悩んでいる時って冷静になれないというか、「問題を細かく分けてみよう」という風にすぐには動けない気もします。

次の引用でも触れますが、とりあえず紙に書き出してみるのも良さそうです。

また、引用にある「小さく分割してしまえば、まったく恐れることはない」は少し大袈裟な気がしました。
引用に書かれている研究データでも、問題集を最後まで終わらせることが出来た割合は55%→74%にアップしただけです。

たしかにアップはしたものの、大幅なアップではないです。
「細かく分割することで、ある程度の効果が見込める」くらいに思っていた方が良いのではないかなと。

いやな気分を書き出して封筒に入れる。

シンガポール国立大学のシューピン・リーは、「自分の気持ちにフタをする」とか「自分の気持ちに封をする」という表現があるが、文字通り、封筒に入れさせるようにすると、いやな気分がスッキリするのではないか、という仮説を立ててみた。
この仮説を検証するため、リーは80名の大学生を集めて、否定的な感情を紙に書き出させた。
それから40名には、紙をそのまま提出させ、残りの40名には、紙を封筒に入れさせ、きちんと糊づけしてから提出させたのである。すると、封をしたグループのほうが、否定的な感情が消えたという。
否定的な感情を書き出した紙を、封筒に入れるというひと手間を加えることで、「さあ、これでいやな感情は、ここに封印できたぞ」という気持ちになれるのであろう。否定的な感情を、具体的な行動として「封じ込める」ことで、スッキリできるのである。

(中略)

手元に封筒がないときには、書いた紙をビリビリに破って捨てるのもいいだろう。紙をビリビリにすることで、否定的な感情も粉砕してやった、というカタルシスを得ることができるからである。

頭の中でグルグルさせるだけでは前に進めないので、とりあえず書き出してみる。
書き出すところまでは、割といろんな本で見かけます。

今回の引用はそこから更に「封筒に入れる」というアクションが追加されているのが良いですね。

ちなみに書き出す方法に関しては、過去の記事でも引用しています。

関連記事

最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方

【感想】『「考えすぎない」人の考え方』[後編] - 感情を書き出すことで不安は軽減される

上記の引用では「洞察語」を意識的に使うことをオススメしています。
これもただ書き出すだけでなく、ひと工夫加えてますね。

封筒に入れる以外の方法として「書いた紙をビリビリに破って捨てる」も紹介しています。
こちらの方法も良いですね。

「封筒に入れる」と「ビリビリに破る」の両方を試してみようと思います。

ついでに今回に引用を読んでいて浮かんだのは、書き出した紙をシュレッダーに投入するのも良いかもなと思いました。

あとは紙を丸めてゴミ箱に強めにシュートするとか、紙ヒコーキにして飛ばすとか。
要は紙に書いた否定的な感情をうまく消せるアクションが取れると良いのかなと。

いまの悩みは、年をとれば消えると考える。

デンバー大学のアマンダ・シャルクロスは、21歳から73歳までの、さまざまな年齢の成人が、日常的にどれくらい否定的な感情に悩まされるのかを調べてみた。
すると、年齢が上がるにつれて、そういう悩みが減っていくという、はっきりした傾向を見つけ出すことができたのである。
読者のみなさんは、ひょっとすると現在いろいろなことに悩んでいるかもしれないが、「年をとってくれば、そんなこともなくなるだろう」と気楽に思ってほしい。単純に年齢を重ねていけば、悩みも減っていくのだから。

たしかに若い頃と比べると、悩む時間は減っている気がします。
減っているだけで、あるにはありますが。

引用すると長くなってしまうので割愛しましたが、年をとると悩まなくなる理由に「悩むことに面倒くさくなる」というのがあるようです。

個人的にもう1つ理由としてありそうなのは、「悩むエネルギーが残っていない」とかもあるかなと思っています。

悩むのって、けっこうエネルギーが必要な気がします。
それが年齢が上がるにつれてエネルギーの総量が減っていって、そもそも悩むのに費やすエネルギーがあまり残されていない状態になる。みたいなこともあるかなと。

とりあえず、「そのうち悩まなくなりそう」というのは良いですね。
未来が少し明るくなります。

おわりに

ということで「すごいメンタル・ハック ストレスフリーで生きる77の心理術(前編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 問題をできるだけ細かく分割する。
  • いやな気分を書き出して封筒に入れる。
  • いまの悩みは、年をとれば消えると考える。

の3つでした。

本タイトルに「メンタル・ハック」とあるように、引用した3つは悩んでいる時の処方箋のような内容でした。

悩むといっても色んなパターンがあるわけで、どの対処で悩みが軽減したり解決したりするかは、やってみないと分からない部分があるかなと。

そういう意味では、まず対処のパターンを多く知っておく、対処の手数を増やしておくことも大切かなと思っています。

本書は77の心理術を挙げていて、1つ1つは大きな効果はないかもしれません。
ですが対処の手数が多いことで、徐々に悩みが軽くなっていったら良いなと。そんな期待をしています。

次回は「すごいメンタル・ハック ストレスフリーで生きる77の心理術(後編)」としてアレコレ書いていきます。

(追記)
「すごいメンタル・ハック ストレスフリーで生きる77の心理術(後編)」の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

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こちらも良ければぜひ。

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