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【感想】『大人の独学記憶術』[前編] 記憶は重ねて厚くする

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「大人の独学記憶術」こちらの本、読みました。

人生が変わる 大人の独学記憶術

勉強法関連の本は今回で5冊目です。
これまでの読書感想は、この記事の最後に関連記事としてリンクしておきます。

なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

~「速い記憶(=理解の機能)」と「遅い記憶(=保管の機能)」の連携で、忙しいあなたの「覚え方」を最大効率化! ~

学習の基盤となる「記憶」。
本書では、学びに大きく影響する「速い記憶(=「理解」の機能)」と「遅い記憶(=「保管」の機能)」の2つに着目し、
日々忙しい大人が独学で学習効果を上げ、資格や試験を攻略するための記憶テクニックを徹底解説。

こんな感じの本です。

定期的に資格試験の勉強をするため、今後の勉強テクニックとして色々と取り入れたくなる内容でした。

また既に実践しているテクニックもあり、自分の勉強のやり方に関して自信にもなりました。

著者情報

本書の著者である池田義博さんには「記憶力グランドマスター」という肩書があります。
本書は記憶に関する本で、著者のその辺りのプロフィールが分かると説得力が増しそうなので載せておきます。

池田義博さんのオフィシャルサイトがあったので、そこから一部引用します。

池田義博 記憶工学研究所所長/記憶力グランドマスター

「記憶力グランドマスターってなに?」――よく聞かれます。 具体的には、世界記憶力選手権で次の3つの条件をクリアした者だけに与えられ る称号です。

シャッフルした1組のトランプの順番を2分以内に記憶できること
シャッフルしたトランプの順番を1時間で10組以上記憶できること
ランダムに並んだ数字を1時間で1000桁以上記憶できること

出典:PROFILE - 池田義博オフィシャルサイト

ikedayoshihiro.com

いくつか引用と感想

記憶は重ねて厚くする

記憶の原則の3つ目、「復習」。
一部の特殊能力を持つ人たちを除いて、1回で何かを長い間記憶するというのはどんなに優秀な人でも不可能です。
これは、脳の記憶のしくみがそうなっているからです。
脳は非常にエネルギーを消費する器官なので、基本的には物事を覚えないことがデフォルトです。何でもかんでも頭に入れるとすぐにパンクしてしまう。そのため、みなさんは物事をなかなか覚えられなくて苦労しているというわけです。
前述の2つの原則も、そのバリアをかいくぐるために必要な方策ということになります。
そして、この3つ目の「復習」も非常に重要です。復習を重ねるほど、記憶はより定着するからです。

勉強などの復習には、ある「鉄則」があります。それは「忘れかけの頃に行なう」というものです。
覚えてすぐに復習してもほとんど効果はありません。かといって、時間を空けすぎると今度はまったく思い出せず、最初から覚え直しになってしまうことにもなりかねません。

そこで「忘れかけの頃」となるわけですが、そういわれてもイメージがわかないと思いますので、一般的な目安をお伝えしておきます。

あくまで目安です。まずはこれで始めて、後で自分で調整してみてください。

1回目:覚えた次の日
2回目:1回目から1週間後
3回目:2回目から2週間後
4回目:3回目から4週間後

この4回で定着させることになります。

勉強法関連の本を読むと高確率で登場する「復習」。
本書でも登場していました。

復習が大事なのは言うまでもないですが、「忘れかけの頃に行なう」というポイントが分かりやすかったため引用してみました。

これまでの記事の「復習」に関する引用も、リンクしておきます。
「復習」という表現でないものもありますが、ニュアンスは近いかなと思います。

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「忘れかけの頃に行なう」というポイントや、間隔を空けて4回で定着させるテクニックの内容から「エビングハウス忘却曲線」のことを思い出しました。
エビングハウス忘却曲線」に関しても、いくつかリンクしておきます。

mana-brain.com

sprout-juku.com

試験勉強は「着実さ」より断然「スピード感」

受験や資格試験など、出題範囲が決まっている試験の学習を進めるときには鉄則があります。
それは、最初に全体像を把握することです。
性格的なタイプとして、何事もじっくり着実に進めようとする方がいます。
暗記するにしても一か所に時間をかけ、納得がいくまで次に進まないようなタイプの人です。

教養を身につけるためなど、時間をいくらかけても構わないという類いの勉強であれば、じっくり進めていってもなんら問題はありません。
しかし、本番までの時間が限られていて、学習の範囲も決まっている類いの勉強に関しては、そんな「じっくり派」はやめたほうが無難です。
なぜなら、そのように進めることで、いわゆる「木を見て森を見ず」の状態に陥る可能性があるからです。

(中略)

人間の脳のメカニズムでは、一度で記憶が100%定着することはありません。これはどんな天才でも同様です。
記憶には忘却の特性というものがあり、どんな人でも時間とともに必ず低下していくものだからです。
ですから、一度学んだ箇所を何度も「復習」することが非常に重要になるというわけです。
学習における記憶の定着法は、「じっくり1回」よりも「速く何度も」ということを覚えておいてください。

今回の引用も、以前の記事で似たような内容を引用していました。
まずはそれをリンクしておきます。

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【感想】『資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ』[前編] - 全体像を掴み、初手から完璧を目指さない

自分も資格試験の勉強の際、スピード感を意識しています。
今回の引用の言葉を借りると、「じっくり1回」よりも「速く何度も」のスタンスで勉強した方が記憶が定着している感覚があります。

自分は性格的に、引用でも触れているような何事もじっくり着実に進めようとするタイプです。
なので昔はじっくり勉強を進めていた気がします。

ただ仕事をしながら空いた時間で勉強するとなると、時間を無駄に出来ない感覚が強まります。
時間を無駄に出来ない感覚が強まった結果、効率を求めて徐々にスピード感を意識するようになりました。

スピード感を意識するようになったというよりは、厳密にはスピード感を意識せざるを得なくなったのかもしれません。
仕事をしながらだと、のんびり勉強できない心境になります。

仕事以外の時間からなんとか勉強の時間を捻出するため、その捻出した時間が貴重なものとなります。
その時間で「今日はここまで進めよう」という感じになると、スピード感を意識せざるを得ないのかなと。

資格取得は「半年以内に」「1年以内に」など、会社に目標として共有しているケースもあります。
そういった状況も、スピード感に繋がるのかもしれません。

仕事が始まってから意識せざるを得なくなったスピード感は、たまたま資格勉強と相性が良かったようです。

おわりに

ということで「大人の独学記憶術(前編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 記憶は重ねて厚くする
  • 試験勉強は「着実さ」より断然「スピード感」

の2つでした。

学生の頃と社会人になってからで、割と勉強の仕方が変わってるなと気付かされました。
どちらの勉強の仕方が良いかは置いといて、色々と振り返る良いきっかけになりました。

次回は「大人の独学記憶術(後編)」としてアレコレ書いていきます。

(追記)
後編の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

関連記事

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こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

絶対忘れない勉強法

資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ

記憶はスキル

人生が変わる 大人の独学記憶術

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