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【感想】『記憶はスキル』[後編] 分散効果を使った復習

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「記憶はスキル」を読んだ感想の続きを書いていきます。

記憶はスキル

今回は後編です。

前編の記事はこちらです。

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それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

本書では、記憶にまつわるさまざまな研究を紹介しながら、誰でもラクに覚えられる方法を提案します。
また、子どもや部下など他者の記憶力を上げる方法についても紹介します。
おとな自身の学び直しのためだけでなく、子どもの勉強をサポートするときにも、記憶についての知識が役に立つのです。

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

いくつか引用と感想

分散効果を使った復習

どのような復習の方法が最も効果的なのでしょうか。記憶の管理の難しさは、一生懸命覚えたことが本当に記憶できているのか、それとも忘却したのか、実際に思い出してみないとわからないところにあります。忘れたタイミングで「いま忘れたな」と知覚できればラクなのですが、そうはいきません。いつの間にか忘れてまうのです。
しかし、一度覚えたものを忘れてしまっても、復習すればはじめよりも少ない手間で再び記憶した状態になるので、復習が大切です。
復習は集中してやるよりも分散させたほうが高い効果が得られるという研究結果があります。これが「分散効果」です。

これは新しいものを記憶するときも同じです。同じ教科を集中して3時間勉強するのではなく、何回かにわけて1時間や30分ずつ勉強したほうが効率的に記憶できます。

(中略)

ここを変える!
Before:まとまった時間を確保して集中的に学習する。

After:10分でも時間をおいて、何度も同じ範囲を学習する。

これは前編で引用した記憶の4ステップの内、3ステップ目「覚えた状態をキープする」からの引用です。

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記憶はスキル

【感想】『記憶はスキル』[前編] - 記憶の4ステップ

そして今回の引用を読んだ時、以下記事の引用を思い出しました。

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【感想】『資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ』[後編] - 記憶を定着させるコツってあるの?

例えばテキストを1か月かけてじっくり1周すると、最初の方に覚えた内容をけっこう忘れてしまうのかなと。

それよりはサクサク読みながら1か月の間に2~3周すると、最初の方に覚えた内容を忘れる前にもう1度同じ内容に遭遇できるので徐々に記憶に定着していくのかなと。

ポイントは同じ内容に何度も遭遇できるように工夫する。
上記の引用では「接触回数を増やす」と表現しています。

せっかくなので引用にある「分散効果」に関して、参考リンクを貼っておきます。

www.riken.jp

www.thg.co.jp

適切に思い出す

記憶の最後のステップは、適切に思い出すことです。
いくら記憶しても、適切なタイミングで思い出せなければ活用できません。ステップ1の段階で覚えたい内容を定義し、言語化しておくことが大切です。それによって、適切なタイミングで思い出せる扱いやすい記憶になります。

また、記憶の性質を利用して思い出す方法もあります。
そのひとつが、同じ環境では同じ記憶を再生しやすいというものです。記憶したときのBGM、周りの匂い、あるいは紙で勉強したのであればその紙やペンの色、感触・・・そういったものが思い出すときのヒントになります。
テストのときと似た環境でテスト勉強をしたり、テストに使う筆記用具で勉強したりするといった活用が考えられます。
どうしても思い出せないときは、記憶したときの状況からたぐり寄せることもできます。紙で学習したのか、スマホを使ったのか、タブレットだったのか、座っていた椅子の感覚などを思い出して、思い出すヒントにしてみましょう。

ここを変える!
思い出せないときは、あきらめる。

思い出せないときは、覚えたときの状況を思い出して記憶をたぐり寄せる。

これは前編で引用した記憶の4ステップの内、最後のステップ「適切に思い出す」からの引用です。

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記憶はスキル

【感想】『記憶はスキル』[前編] - 記憶の4ステップ

自分は勉強する時にBGMを流していることが多いです。
なので、学習した内容とその時に流れていたBGMをセットで思い出すことも多々あります。

そういう意味では、仮に学習期間が1か月だとして、その1か月間は曲が被らないようにBGM流してみる。
そうすると、どうしても思い出せない時にBGMから記憶をたぐり寄せることが出来るかもしれません。

上記は極端な例かもしれませんが、毎回なにかしら状況が違う環境を作り出せると良さそうだなと思いました。
毎回違う場所、毎回違う曲で勉強するというのは少し難しいかもしれませんが。

要は思い出すためのヒントをなるべく多くする、という感じでしょうか。

軽い運動で記憶力が上がる

記憶はもちろんのこと、脳の機能にとって大切なニューロン。実は、新しいニューロンが増えるのは子どものころだけで、成長してからは基本的には増えないことがわかっています。体の細胞であれば、皮膚は1ヵ月、筋肉は1年、骨は3年でそれぞれ入れ替わるとされているのに対して、脳の神経細胞であるニューロンは幼少期のまま同じ細胞が働き続けているのです。

ところが、記憶に重要な役割を果たしている海馬のなかだけは特別で、人が成長したあともニューロンが増え続け、古い細胞と入れ替わっていることがわかりました。この新しく生まれてくるニューロンが記憶の定着に関与していることもわかっています。
老化によって記憶に重要な役割を果たしている新しく生まれる細胞の数は減少してしまうのですが、新しく生まれる細胞の数を運動によって増やせるという研究結果があります。
つまり、老化による記憶力の低下を運動によって補えるのです。
運動は疲労の残るような強いものである必要はなく、ウォーキングなどの誰もが簡単にできるものでも効果があります。

これまでも何度かウォーキングの効果を引用してきましたが、またしてもウォーキングに関する内容だったので引用してみました。

一応、これまでのウォーキング(散歩)に関する引用もリンクしておきます。

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散歩によって睡眠の質が向上するようですし、悩みごとを抱えている時にも散歩がオススメなようです。

そして今回の引用にもあるように、散歩は記憶力の向上にも効果があるようです。

現在、積極的に散歩するようにしています。
リモートワークで外出する機会が減っているので運動不足解消の目的もありますし、秋の時期で散歩に適した気候ですし、上記で挙げたように散歩のメリットはたくさんあるので。

おわりに

ということで「記憶はスキル(後編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 分散効果を使った復習
  • 適切に思い出す
  • 軽い運動で記憶力が上がる

の3つでした。

「分散効果を使った復習」に関して。

自分がよくやるのは、テキスト1冊をじっくり1周するというより、サクサク進めて何周かする。それによって同じ項目に何度か接触することで、徐々に記憶に定着させる。というような感じです。

昔はじっくり進めるタイプだったのですが、じっくり進めても結局何周かしてしまうんですよね。
それだと効率があまり良くないので、最初から何周かする前提でスピード感を持って進める感じです。

前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

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