みやもとブログ

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【感想】『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』[後編] 読点をテキトーに打たない

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『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』を読んだ感想の続きを書いていきます。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

今回は後編です。

前編の記事はこちら。

前編の記事

それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

この1冊で、100冊分の重要スキルが身につく
「文章の書き方・大事な順」ランキング、ベスト40!!

1位~7位のルールで、「文章力の向上」を実感できる。
20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれる。
40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入る。

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

いくつか引用と感想

13位:「、」「。」をテキトーに打たない

句点(「。」いわゆる「マル」)と読点(「、」いわゆる「テン」)を2つあわせて「句読点」といいます。
句読点には、「文章の意味を明確にする」「リズムを刻む」といった、文章にとって重要な役割があります。

読点は特に、けっこう個人差が出るなぁと感じています。

適切なタイミングの読点って、けっこう難しい気がします。
というか、過剰に多かったり少なかったりしない限り、ある程度好みが出てくるのかもなと思いました。

ただ読点を打たなすぎると、複数の意味に取れる文章が出来てしまう可能性があります。
例文を引用します。

×悪い例
生まれてはじめてフランス料理のフルコースを食べて感激しました。

改善例1
生まれてはじめて、フランス料理のフルコースを食べて感激しました。

悪い例は、そのままだと複数の意味に取れます。
意味①
いままでもフランス料理のフルコースを食べたことはあるけれど、「(今回)生まれてはじめて感激した」。
意味②
「(今回)生まれてはじめてフランス料理のフルコースを食べた。そのことが感激だった」

意味①を表現したい場合は、改善例1のように「はじめて」の後ろにテンを打ちます。意味②を表現したい場合は、下記のように打ちます。

改善例2
生まれてはじめてフランス料理のフルコースを食べて、感激しました。

複数の意味に取れる文章はなるべく避けたいですね。
とはいえ読点を打ちすぎると、なんともリズムの悪い文章になってしまいます。

たまに、読点が極端に多い文章に遭遇します。
リズムが悪い上に、読点が多すぎて読みにくいと感じてしまいます。

逆に、読点が極端に少ない文章にも遭遇します。
それはそれで、文の切れ目がなくて読みにくいと感じてしまいます。

こうやって書くと、「自分の文章は読点のタイミング適切だろうか?」と疑問が浮かんできます。
この文章を書いている今も、読点の数に意識が向きすぎてしまっています。
読点の適切なタイミングは、意識しすぎると良くなさそうです。

自分の文章、読点が極端に多くはないはず。
そして極端に少なくもないはず。そう信じたい。

14位:段落はこまめに変える

Point
1:改行のタイミングは、内容や呼吸の切れ目
2:5~6行、文章が続いたら改行を入れる
3:ブログやSNSでは2~3行で改行する

文章は読み手に伝わることが使命です。改行がなく、長い文章が続くとどうなるでしょうか。改行がないと、

・内容の切れ目がわからず、理解するのに苦労する。
・文字がぎっしり詰まって見えるので、とっつきにくい。
・息をつく場所がないので、途中で読みたくなくなる。

などの理由で、伝えたいことが伝えられなくなります。
改行し、段落に分けていくことで、文章は読みやすくなります。

これは先ほど引用した「句読点」と比べたら、実践しやすいように感じました。

小説やビジネス本は、こまめに段落が分かれてなくても読めてしまいます。
引用にもある「文字がぎっしり詰まって見える」状態でも、すんなり読めます。

ただブログ等のWebページは、こまめに段落が分かれてないと途中で飛ばし読みしてしまうことがあります。
あくまで個人的にですが。

なのでブログでは意識的に、こまめに段落を分けるようにしています。
基本的にPCでブログを書いているので、PC版の感覚で段落を分けています。

ですが、スマホ版はPC版と比べると横幅が狭いので文章の折り返しが早いです。
スマホ版で見ると、こまめに段落を分けていても「文字がぎっしり詰まって見える」ことがあります。

もう少しスマホ版に意識を向けながら段落を分けていく必要があるなと思っています。

30位:考えるために書く

言語は、コミュニケーションのツールであると同時に、思考のツールでもあります。
書くことは、伝達手段であると同時に、思考の手段でもあります。

『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の共著者、古賀史健さんは「考えるために書きなさい」と指摘し、次のように述べています。
「われわれは、理解したから書くのではない。理解できる頭を持った人だけが書けるのではない。むしろ反対で、われわれは『書く』という再構築とアウトプットの作業を通じて、ようやく自分なりの『解』を掴んでいくのだ」(『20歳の自分に受けさせたい文章講義』/星海社

本書の中で引用されている内容が良かったので、引用してみました。

書き始めた時点で理解できているケースもありますが、書きながら理解が深まっていくこともよくあります。

あと、頭の中で悩み事がグルグル巡っている時にノートに書き出したりすると頭の中が整理されることもよくあります。

頭の中だけで考え事をしていても、堂々巡りになってしまうことってありますよね。
そういった時に書き出すことで進展があったりします。

以前記事にも書いたのですが、感情を書き出すことで不安を軽減する効果があったりします。
(せっかくなのでリンクしておきます。)

関連記事

最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方

【感想】『「考えすぎない」人の考え方』[後編] - 感情を書き出すことで不安は軽減される

おわりに

ということで『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。(後編)』としてアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 13位:「、」「。」をテキトーに打たない
  • 14位:段落はこまめに変える
  • 30位:考えるために書く

の3つでした。

前編の記事では「文章はシンプルに」を意識しすぎました。
後編の記事では「、」(読点)を意識しすぎました。

文章術の本を読むと、自分の文章に対するチェックが厳しくなってしまいます。
チェックによって文章がより良くなる(はず)ので良いことなんですが、いつも以上に時間が掛かってしまうなと今回改めて感じました。
徐々に慣れていけたらなと思います。

前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

関連記事

文章術関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

文章の鬼100則

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文章力の基本 簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック

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