「文章力の基本」を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編の記事はこちらです。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
ありそうでなかった、「わかりやすく、伝わる文章」を書くための基本。
「文章を書く機会」は仕事上はもちろん、メールやブログなど生活上避けて通れません。
にもかかわらず、文章力の有無によって評価されるという事実は、あまり意識されていません。また、「話し方の基本」について書かれた本はたくさんありますが、「書き方の基本」を教えてくれる本も多くはありません。そこで本書は、「ムダなく、短く、スッキリ」書いて、「誤解なく、正確に、スラスラ」伝わる文章力の基本を、難しい文法用語を使わずに解説します。
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
いくつか引用と感想
読点は、意味の切れ目に打つ
読点(、)は、息継ぎ記号ではありません。1つの文の中で、意味の固まり(言い換えると、意味の切れ目)を視覚的に示すものです。
読点が的確な位置に打たれていれば、読んでみてから意味の切れ目を考える手間を省いてくれます。その結果、読みやすくなり、理解しやすくなります。ときには、違う意味に誤解するのを防いでもくれます。読点の役割は、とても大きなものがあります。それでは、どのような所に読点を打てばいいかを、文例とともに示してみましょう。
読点に関するトピックは、他の文章術の本でも高確率で登場します。
自分は読点に悩まされることが多いので、今回も引用してみました。
本書では、読点に関するトピックにかなりのページ数を割いて書かれていました。
他のトピックと比べてもかなり多い文量です。
読点を打つポイントを全部で10パターン挙げており、それぞれのパターンでも複数の例文が紹介されています。
その中で、自分としては最初の3パターンは特に参考になりました。
それぞれ引用してみます。
①「長い主語」「長い述語」「長い目的語」の切れ目
原文1971年に愛知県でつくられたココストア1号店が日本で最初のコンビニだと言われている。↓
改善1971年に愛知県でつくられたココストア1号店が、日本で最初のコンビニだと言われている。長い主語、長い述語、長い目的語の切れ目に読点を打つと、意味の固まりが一目で分かります。
自分は割と読点を多めに打ってしまいがちです。
ですが逆に、読点を打たずに原文のような文章を書いてしまうこともたまにあります。
今回の引用の原文は、そのままでも全然読めます。
ですが、改善文の方が文の固まりがハッキリして読みやすくなっていますね。
②「原因」と「結果」、「理由」と「結論」の間
原文私は小説が好きなので新しい小説を手にするだけでワクワクする。↓
改善私は小説が好きなので、新しい小説を手にするだけでワクワクする。このように、原因と結果、理由と結論からなる文章は、とても多く見られます。その間に読点を打つと、文章の構造が一目で分かります。
「なので」が出てくると、そこから結果や結論がくることは容易に想像できます。
ただ原文と改善を比べると、やはり改善の文の方が読みやすいですね。
こうやって見ると、自分のブログの過去記事を全部見直したくなります。
「なので」の後は確実に読点を入れているはずですが、ちょっと気になってきました。
③「前提」と「結論」の間
原文私のことを認めてくれる人がたとえ少数でもいてくれれば私はそれで嬉しい。↓
改善私のことを認めてくれる人がたとえ少数でもいてくれれば、私はそれで嬉しい。前提の説明が終わった所で点を打つと、分かりやすくなります。
原文を途切れなく一息で読むのは、ちょっとだけ苦しい感じがしますね。
改善の文のように読点が入ることで一息つけて、リズムも良くなりますし読みやすく感じます。
先ほども触れましたが、本書ではこういった読点を打つポイントを全部で10パターン挙げています。
できれば10パターン全て引用したいところですが、さすがに長くなってしまうので割愛します。
気になる方は本書を読んで頂ければと。
おわりに
ということで「文章力の基本(後編)」として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 読点は、意味の切れ目に打つ
- ①「長い主語」「長い述語」「長い目的語」の切れ目
- ②「原因」と「結果」、「理由」と「結論」の間
- ③「前提」と「結論」の間
の4つでした。
全て読点に関して引用してみました。
読点は文章を書いている時に度々悩んでしまうポイントなので、参考になりました。
アレコレ悩んでいるうちに、読点のベストな打ち所が分からなくなってしまうこともよくあります。
今回引用した「意味の切れ目に打つ」を意識できると、多少なりその悩みが軽減するかなと思いました。
前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。
関連記事
文章術関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。
本 | 読書感想リンク |
---|---|