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【感想】『すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック』[中編] 覚えたことは、だれかに教える

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「すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック」を読んだ感想の続きを書いていきます。

すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック

今回は中編です。

前編の記事はこちらです。

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それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

最新の研究に基づいた心理学の「使える」テクニックを、日常生活から人間関係、仕事、勉強、お金儲け、恋愛、ダイエットまで驚くほど幅広いテーマをカバーして、一挙に解説します。「禁煙したいなら○○をとる」「人付き合いの技術を磨くなら○○を学べばいい」「株価が上がるかどうかは○○を見ればわかる」など、読むだけでもためになり、知るとかならず試したくなる知識が満載です!

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

著者情報

ダイヤモンド・オンラインに、本書の著者である内藤誼人さんのページがあったのでリンクしておきます。

diamond.jp

内藤さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりにダイヤモンド・オンラインの著者ページをリンクしました。

上記リンクにプロフィールや、内藤さんが書いた記事が一覧表示されています。

いくつか引用と感想

気が弱くて悩んでいるのなら、黒い服を着る

黒い服を着ていれば、性格的にオドオドしている人でも、強気になれます。
コーネル大学のマーク・フランクは、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)と、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)の、15年分のチームの反則記録と、ユニフォームカラーとの関連性を調べてみました。
その結果、NFLにしてもNHLにしても、黒のユニフォームカラーのチームほどたくさん反則をしていることがわかりました。黒い恰好をしていると、人は知らないうちに攻撃的になるという証拠です。
黒っぽい恰好をしていれば、なぜか強気な態度がとれるようになります。これはだれでもそうなるのです。ぜひ試してみてください。

なかなかユニークな研究データだなと思いました。
ただ、自分はこの研究データに沿わない状態かもしれません。

自分は普段から黒多めですが、残念ながら気が弱いのは変わってない気がします。
シンプルに、今回の研究データとの相性が悪いのかもしれません。
それか、黒を着なくなったら今以上に気が弱くなってしまうのかもしれません。
もしくは、今回の研究データがスポーツに対してなので仕事においては適用されにくいのかもしれません。

自分との相性は良くなさそうですが、気が弱い人の中にはこれがバッチリ合う人もいるかもしれないなと思い、引用してみました。

名前は長いほうがいい

日本人は、ミドルネームをつける習慣がないので、そんなに長ったらしい名前の人はいないのですが、ミドルネームについての研究によると、ミドルネームが長くなればなるほど、好ましい印象を与えることがわかっています。
英国サウサンプトン大学のウィーナード・ファン・ティルバーグは、一般相対性理論についての簡単な文章を作成し、その文章を読んでもらって、その書き手についての評価を求めるという実験をしてみました。
ただし、条件によって、書き手のミドルネームの長さを少しずつ変えました。

「デビッド・クラーク」(ミドルネームなしの条件)
「デビッド・F・クラーク」(ミドルネームがひとつの条件)
「デビッド・F・P・クラーク」(ミドルネームが2つの条件)
「デビッド・F・P・R・クラーク」(ミドルネームが3つの条件)

文章を読んでもらってから、「あなたはこの文章にどれだけ同意できますか?」と尋ねたところ、ミドルネームなしの条件に比べ、ミドルネームが増えるごとに同意してくれる人が増えることが明らかにされました。
この実験からすると、名前は長いほうがいろいろとトクをする、ということがいえそうです。

(中略)

ちなみに、日本人の場合は、「肩書」を長ったらしいものに変えることはできます。
たとえば、名刺をつくるときには、「ラーメン屋の店主」という肩書でなく、「アジアン・フード・ビジネス・コーディネーター&アンバサダー」などと刷り込んでみるのはどうでしょうか。名刺をもらった人に与える印象はずいぶん変わってくると思いませんか。

こちらもユニークな研究データだなと思いました。
ミドルネームが長くなると好ましい印象を持つのは、自分もありそうです。

ただ、好ましい印象を持つシチュエーションは限定的な気もします。
本の著者のミドルネームの長さでちょっとだけ良さそうと思うくらいでしょうか。

ちなみに、引用で触れている肩書を長ったらしいものに変える方法。
これは、自分としては逆効果に感じます。
もし肩書が長ったらしい名刺を受け取ったとしたら、胡散臭く感じて「おや…?」となってしまいそうです。

肩書の長さで好ましい印象を持つ場合もあるでしょうが、自分としては逆効果になることが多そうです。

ちなみに、自分の中で妙に好ましい印象を持っている著者名をいくつか挙げてみます。

  • ヴィクトール・E・フランクル(「夜と霧」の著者)
  • ロバート・B・チャルディーニ(「影響力の武器」の著者)
  • アービンジャー・インスティチュート(『自分の小さな「箱」から脱出する方法』の著者)

ミドルネームからは少し逸れるかもしれませんが、今回の研究データにあるような効果が自分の中で働いているのかもしれません。

覚えたことは、だれかに教える

何かを覚える必要があるときには、ただなんとなく覚えようとするよりも、「だれかに教える」ために学習するといいですね。なぜかというと、だれかに教えるために学んだほうが、学習効率は高まるからです。
ワシントン大学のジョン・ネストイコは、56名の大学生に、映画『遥かなる戦場』のあらすじを読んでもらいました。
その際、半数の人には、読み始める前に「あとで、あらすじの内容のテストをしますからね」と伝えました。残りの半数には、「あとで、別の実験参加者に、そのあらすじを話してもらいますからね」と伝えました。
あらすじを読んでもらったあとで、内容についての記憶のテストをしたところ、「他の人に話さなければならない」という条件のほうが、非常によく記憶していることが判明しました。だれかに教えたり、話したりするのは、とてもいい学習法だといえるでしょう。

「誰かに教える」ことの学習効率の高さは、勉強法の本でよく見かける内容です。
せっかくなので、過去記事から1つ引用しておきます。

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ただ、「テストする前提」というのも学習効率が高そうに感じます。
「テスト」と「誰かに教える」でそこまで学習効率に差はないと思っていたのですが、今回の引用からすると「誰かに教える」に軍配が上がるようです。

試しに「学習効率にどれくらい差があるか」の部分まで言及している記事がないかをネットで調べてみたのですが、サラッと調べた限りでは見つかりませんでした。
今回の研究データと同じものを引用したと思われる記事はたくさんヒットしたのですが、差のところまで言及している記事はなかなか見つけられませんでした。

おわりに

ということで「すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック(中編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 気が弱くて悩んでいるのなら、黒い服を着る
  • 名前は長いほうがいい
  • 覚えたことは、だれかに教える

の3つでした。

「名前は長いほうがいい」の研究データがユニークで印象的でした。
ミドルネームに感じていた不思議な魅力を解明したような内容でした。

「すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。

記事まとめ

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こちらも良ければぜひ。

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