「すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック」を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編、中編の記事はこちらです。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
最新の研究に基づいた心理学の「使える」テクニックを、日常生活から人間関係、仕事、勉強、お金儲け、恋愛、ダイエットまで驚くほど幅広いテーマをカバーして、一挙に解説します。「禁煙したいなら○○をとる」「人付き合いの技術を磨くなら○○を学べばいい」「株価が上がるかどうかは○○を見ればわかる」など、読むだけでもためになり、知るとかならず試したくなる知識が満載です!
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
著者情報
ダイヤモンド・オンラインに、本書の著者である内藤誼人さんのページがあったのでリンクしておきます。
内藤さんの公式ホームページがあったら良かったのですが、なかったため代わりにダイヤモンド・オンラインの著者ページをリンクしました。
上記リンクにプロフィールや、内藤さんが書いた記事が一覧表示されています。
いくつか引用と感想
ミスがどんどん報告される職場のほうがいい!?
ハーバード大学のエイミー・エドモンドソンは、都市部にある2つの大学病院の8つの医療チームを、半年にわたって調査させてもらったことがあります。
調べたのは、どれくらい医療ミスの報告がされているか。また、「治療の質」「協力関係」「効率性」などでそれぞれのチームのパフォーマンスに得点をつけてみました。
すると、エドモンドソンにとってびっくりするような結果が得られました。優れたパフォーマンスのチームほど、「ミスの報告が多い」という結果が得られたのです。
「えっ、逆じゃないの?」と思いますよね。エドモンドソンもそう思いました。そこでさらにじっくりと検証したところ、その理由がわかりました。
パフォーマンスのよくないチームで医療ミスの報告が少なかったのは、ただ単にミスをしても報告していないだけだったのです。「こんなミスを報告したら、上司に大目玉をくらうに決まっている」と思えば、ミスを隠しますよね。そのため、ミスの報告が少なかったのです。
その点、高いパフォーマンスのチームは違います。「ミスをしてもOK」という雰囲気ができあがっているので、ほんの小さなミスでも、メンバーはすぐに報告するのです。そのため、ミスの報告件数が増えてしまうのです。
リーダー業務が徐々に増えている自分にとって、ちょっと気になる研究データでした。
また、心理的安全性に通ずる内容に感じました。
ミスなどのマイナスな情報がしっかり共有されるチームというのは、良いですよね。
ミスを躊躇なく報告して共有できるチームは雰囲気も良さそうです。
ミスの報告が少ないチームは表面的には良いチームに見えるかもしれませんが、時間が経つにつれ崩壊していくイメージがあります。
崩壊まではいかないにしても、チームの雰囲気は良くなさそうです。
自分は性格的に、ミスがなるべく出ないように慎重に仕事を進めるタイプです。
その仕事の感じが、他のチームメンバーに悪影響を与えてないといいなと思いました。
今回の研究データを読んで、その辺りがちょっと気になりました。
「ミスを気軽に共有できるチームになっているか」
これはもう少し意識してみようと思います。
健康マニアにならない
「医学生症候群」(「インターン症候群」ともいいます)という専門用語があります。
医学生は、いろいろな病気とその症状を学ぶわけですが、そういう勉強をすればするほど、自分もその症状に当てはまるように感じてしまい、「私も病気なのでは?」と思うようになってしまう現象のことを指します。
サウジアラビアにあるタイフ大学のサミヤー・アルサグフィは、医学生195名と、他の学部の200名の調査を行って、医学生のほうが、糖尿病、高血圧、ガンなどにおびえやすくなることを明らかにしています。
健康関連の本をたくさん読んでいる自分としては、興味深い研究データでした。
ただ、この研究データは最後に「医学生のほうが、糖尿病、高血圧、ガンなどにおびえやすくなる」と書かれています。
おびえやすくなるだけなら、そこまで影響もないかなと思いました。
とはいえ、おびえやすくなって健康に過敏になるのも良くないかなと。
ほどほどにした方が良さそうですね。
今後も健康関連の本を読むとは思いますが、
- 真に受けすぎない
- ピンとくるものだけ実践
- 実践してしっくりこなかったら即やめる
といった心持ちがあると良さそうです。
また、病気に関することはあまりネット検索しないようにしています。
ネットの記事はその病気の最悪のケースを煽るように書いてあったりして、本と比べると過激な印象があります。
そういった記事をいくつも読んでいくのは、さすがに精神衛生上良くないなと思っています。
「医学生症候群」とはちょっと違うかもしれませんが、ネットで病気のことを色々と調べすぎておびえやすくなる状態は避けるようにしています。
とりあえずダイエットする
体重と自尊心の関連性を調べた研究はたくさんあるのですが、米国バーモント大学のキャロル・ミラーはそういう研究を71個見つけ出しました。その71の研究を総合的に分析し直したところ(「メタ分析」といいます)、「体重が重くなるほど、自尊心は低くなる」というはっきりとした傾向が確認されました。
太ってくると、自信が持てなくなるのは、ほぼ確実だといえます。
ですので、自信をつけるためのてっとり早い方法は、とにかくダイエットすることなのです。
ダイエット中の自分としては、興味深い研究データでした。
ただ、自分はこの研究データに沿わない状態かもしれません。
ここ1~2年くらいで15キロほど痩せたのですが、自尊心は低いままな気がします。
ダイエットや筋トレで自信が高まったエピソードはよく見聞きします。
自分も痩せたらそうなるかなと思ったのですが、自分の体感としてはあまり変わらないです。
もちろん、ダイエットに成功した全員が自信が高まるわけではないのは分かっています。
自分がその傾向にあまり当てはまらないだけなのかなと思います。
ただ、自信は高まっていないかもしれませんが健康になっていることは間違いないです。
引き続きダイエットと筋トレを頑張っていきたいと思います。
理想体重まであと2キロくらいなので、まずはそこを達成したいなと。
あとは、過去に何度かリバウンドの経験があるので今度こそリバウンドしないように体重維持を頑張りたいところです。
おわりに
ということで「すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック(後編)」として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- ミスがどんどん報告される職場のほうがいい!?
- 健康マニアにならない
- とりあえずダイエットする
の3つでした。
本書の著者である内藤さんの本は他にもたくさん出ています。
しばらく経ったら、また読みそうです。
そして、本書もそうですがユニークな研究データを取り扱っていることが多いです。
今回のように、また記事にすると思います。
「すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。
- 【感想】『すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック』[前編]
- 【感想】『すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック』[中編]
- 【感想】『すぐに実践したくなる すごく使える心理学テクニック』[後編] ← 今回の記事
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