「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211」こちらの本、読みました。
以前記事にした睡眠本が良かったので、同じシリーズの脳科学本も読んでみました。
前回の睡眠本とは著者も翻訳者も異なるので、訳し方の感じが合わなかったらイヤだなぁとか、若干の懸念がありました。
ですが読んでみたら訳し方も心地よく、サクサク読めました。
なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編として、アレコレ書いていきます。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
人それぞれ、生活の中で取り入れやすい脳活とそうでないものがあります。「脳にいいことベスト211」はそれを前提に、集中力、記憶力、注意力、生産性、創造性、語彙力などをアップする方法、ストレスや、アルツハイマー病や脳卒中のリスクなどを軽減し、ポジティブ思考を促進する方法、また脳に効果的な食べ物や栄養素を紹介するなど、とにかく脳を最高の状態に保つための習慣が詰まった1冊になっています。
こんな感じの本です。
記事の冒頭でも触れましたが、本書は訳し方が自分には合っていました。
また、いかにも翻訳本っぽい言い回しも心地よかったです。
いくつか引用と感想
悩んだときこそウォーキング
運動は脳に効果的ですが、なかでもウォーキングには大きな効果があります。ニューメキシコハイランズ大学の研究者によって「歩いているときの足への衝撃が体内への圧力波となり、動脈を通じて脳への血流が大幅に増加する」ことが明らかになったと、科学情報サイトScienceDaily.comが報じています。
ウォーキングの効果のひとつは、気分が高揚することでしょう。
複雑な問題を抱えているときに長い散歩をすると、脳の創造性をつかさどる部位が刺激され、解決策を思いついたりします。
ウォーキングにより記憶力が向上するという研究結果もあります。悩みごとがあったら、スニーカーを履いて、一歩外へ踏み出しましょう。
ウォーキング(というか散歩)は自分もよくします。
ですが、今年の夏は暑すぎました。
日中に休憩がてら散歩するには暑すぎたので、しばらく出来ていませんでした。
ちなみに、午前中に太陽光を浴びながら軽い運動をすると睡眠の質の向上に効果的なようです。
これは以前の記事で引用しており、実践するつもりだったのですが夏の時期は断念していました。
夏の時期は断念していましたが、ようやく秋になって過ごしやすい時期になってきました。
今ぐらいの気温なら休憩がてら日中に散歩しても問題なさそうです。
あともう1つ、今回の引用に似た感じの内容を引用していたのでリンクしておきます。
散歩はメリットがたくさんあります。
そして秋になって、散歩するには最適な季節になってきました。
引用にもある「複雑な問題を抱えているとき」や、睡眠の質を向上させる目的で毎日のように散歩しようと思います。
健康飲料としてのコーヒー
毎朝コーヒーを飲む習慣は不当な非難を受けてきました。カフェインが目の敵にされていたのです。しかし近年になり、コーヒーの名誉は回復し、そんなに後ろめたい飲み物ではないことが研究によって明らかにされ始めたのです。
実際、毎朝カップ1杯のコーヒーを飲むことは脳に良いのです。コーヒーのもつメリットは以下のとおりです。
第一に、カフェインが神経伝達物質アデノシンの受容体と結合することで、アデノシン自体の生成を減らします。アデノシンは疲れを感じさせる化学物質です。眠りにつくときにはアデノシンが役立ちますが、上司に給料アップの交渉をするときには不要でしょう。1杯のコーヒーで機敏さと集中力が得られます。第二に、幸せな気分を与えてくれる神経伝達物質ドーパミンが脳に再吸収されるのをカフェインがふせいでくれます。つまり、より長い時間幸せを感じていられるというわけです。
ある研究で、被験者がコーヒーを飲むとうつ病や自殺傾向までも軽減することがわかりました。パーキンソン病やアルツハイマー病の予防に役立つ可能性も指摘されています。もちろん、過ぎたるは及ばざるがごとし。1日に400mg以上のカフェイン(コーヒー約4杯)を摂ると、デメリットがメリットを上まわります。
たとえば、カフェインの過剰摂取は片頭痛や不眠症、不安感、頻尿(カフェインには利尿作用があるので)を引き起こす可能性があります。
自分はコーヒー大好きなので、コーヒーを推奨している内容を引用してみました。
コーヒー(カフェイン)によって「長い時間幸せを感じていられる」というのは良いですね。
自分はマイナス思考になりがちなのですが、気分が底の底までいかないのはもしかしたらコーヒーのおかげなのかもしれません。
とはいえ、カフェインの摂りすぎは禁物なようです。
ほどほどの摂取に気を付けつつ、毎日のコーヒーを楽しみたいと思います。
ちなみに引用にある
眠りにつくときにはアデノシンが役立ちますが、上司に給料アップの交渉をするときには不要でしょう。
の部分はいかにも翻訳本っぽい言い回しで良いなと。
以前読んだ同シリーズの睡眠本も翻訳が良かったですが、今回も翻訳が良かったです。
脳はマルチタスクを好まない
同時に複数のことを行う人は、生産性の高い賢い人に見えるかもしれません。しかし新しい研究結果では、ふたつ以上のことを同時に行うことには大きな欠点があることがわかっています。
そもそも、脳はマルチタスクに向いていないのです。実際にはひとつのタスクから別のタスクへ行ったり来たりしているだけ。そのように他のことに気をとられる状態が続くと、脳はパフォーマンスを十分に発揮できません。往々にして、仕事の質と効率性が犠牲になります。
(中略)
習慣的にマルチタスクを行っていると、脳は非効率的なはたらき方に慣れてしまいます。思考を整理し、重要なことを記憶するのが難しくなります。その結果、一度にひとつのことをするよりもマルチタスクのほうが時間がかかるようになってしまうのです。
マルチタスクをやめて、脳にゆとりを与えましょう!
自分は基本的にながら作業です。
ラジオを聴きながら仕事をしたり、ラジオを聴きながらゲームをしたり。
「ラジオを聴きながらゲーム」はプライベートでの話なので効率うんぬんを気にする必要はあまりないです。
それに対して「ラジオを聴きながら仕事」でもし効率が下がっているとしたら、ちょっと検討が必要ですね。
実際のところ、仕事に集中している時はラジオの内容がほとんど頭に入り込んでこなくなるので厳密にはマルチタスクではないのかもしれませんが、どうなんでしょう?
そしてそもそも「ラジオを聴きながら仕事(=ながら作業)」がマルチタスクと同じ括りなのか分からなくなってきました。
試しにラジオを聴かずに仕事をしてみるしかないのかもしれません。
おわりに
ということで「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211(前編)」として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 悩んだときこそウォーキング
- 健康飲料としてのコーヒー
- 脳はマルチタスクを好まない
の3つでした。
夏の時期は断念していた散歩ですが、ようやく涼しくなってきたので再開しています。
散歩はメリットもたくさんありますし、仕事中であろうと積極的に休憩がてら散歩しようと思います。
次回は「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211(後編)」としてアレコレ書いていきます。
(追記)
「最新科学が証明した 脳にいいことベスト211(後編)」の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。