「101の科学的根拠と92%の成功率からわかった 満腹食べても太らない体」こちらの本、読みました。
本書の著者である富永康太さんの本は「食欲コントロールのプロが教える ダイエット大全」に続いて2冊目です。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
食欲が自然と消えて、一生太らない!
肥満の本当の原因は、「脳の暴走」だった!
生理学×栄養学×心理学で裏付け!
食べ方、順番、食べ合わせを見直すだけで、
「デブ脳」がリセットされ、“二度と体重を気にしない自分”に生まれ変わる!
こんな感じの本です。
正直なところ、以前読んだ「食欲コントロールのプロが教える ダイエット大全」とけっこう内容が被っている気がしました。
ただ、何を重視して書いたかが違っていた印象です。
ざっくりまとめると、
- 食欲コントロールのプロが教える ダイエット大全
- 分かりやすさ、読みやすさ重視
- イラスト多め
- 研究データの記載は最低限
- 101の科学的根拠と92%の成功率からわかった 満腹食べても太らない体
- 納得感重視
- イラスト少なめ
- 研究データの記載は多め
といった印象でした。
あとはどちらが好みかの話ですが、個人的には本書の方が好みでした(納得感重視)。
先に分かりやすさ重視の方を読んだので、本書がスンナリ読めたのかもしれません。
いくつか引用と感想
従来のダイエット法ではリバウンドするのは当然
ミネソタ大学で行われた有名な「半飢餓実験」があります。この実験は、健康な成人男性に対して、最初の12週間は通常食(3200kcal/日)を与え、その後の24週間(半年)は約半分の1560kcal/日に減らして半飢餓状態で過ごさせて、長期的な飢饉に似た半飢餓状態の身体的および心理的影響を調べたものです。
実験の結果、体重は約25%減少したものの、飢餓期間と飢餓期間終了後は食べ物への欲求が強くなり、各被験者の基礎代謝の低下、体温の低下、呼吸および心拍数の低下といった代謝が下がるという反応が起こりました。また飢餓期間終了後、多くの人が過食と精神疾患になってしまったのです。
この実験結果は長期間かつ目的があって行われたものですが、従来のダイエットはこの半飢餓実験と同じことをやっているといえます。
興味深いデータだったので引用してみました。
自分は初めて知りましたが、「半飢餓実験」は有名なようです。
試しにネット検索したところ、たくさんヒットしました。
Wikipediaに詳細が載っていたのでリンクしておきます。
急な食事制限は、そりゃ痩せるだろうけど一時的だよね…という内容かなと思います。
一気に体重を減らすとリバウンドの可能性も高まります。
緩やかに体重を減らさないといけない、というのを肝に銘じたいと思います。
食事量を減らす場合は10%まで
いきなりですが、「変化盲」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 心理学の用語で、「起こっている変化に気づけない現象」のことをいいます。
例えば男性であれば、奥さんの化粧が少し変わっても気づかない現象は変化盲です。他にも、料理をいつもと違う味にしても気づかないなども同じ現象になります。実は食事制限をするときにも、この変化盲を使うことが大切になるのです。
食事制限をするとき、人間の脳は元の量よりも20%減ると「あれ?明らかに少なくなったぞ」と気づきます。その結果、食事に対する満足感が下がってしまうのです。食事の満足感が低くなると、食後に余計なものを食べてしまったり、後からの反動による食べ過ぎを強めたりします。つまり、変化盲の範疇を超えているのです。
そうしたことを避けるためにも、食事制限をするときには変化盲が起こる範囲でやることが正解です。
20%減らすと脳が気づくため、減らす量は10%までにしておきましょう。そうすることで変化盲を起こしながら食事量を減らせるため、満足感を下げることなく食事制限ができるようになります。
「変化盲」は初めて聞いたワードでした。
1つ前の引用でも触れていますが、急な食事制限は反動がすごそうです。
急な食事制限で食事に対する満足度が下がってしまうことで、かなりストレスが溜まりそうです。
そのストレスによって我慢できずに食べ過ぎてしまったり、食べ過ぎたことで罪悪感が後から押し寄せたり…なかなか厳しそうです。
やはり食事制限するにしても、少しずつ減らすのが良さそうです。
また、「変化盲」という心理学の現象をダイエットに活用するのが良いなと思いました。
こういったアプローチは自分好みなので、納得したうえで実践できそうです。
「変化盲」は初めて聞いたワードだったのですが、試しにネット検索したところたくさんヒットしました。
せっかくなので、いくつかリンクしておきます。
ポテチはお皿に盛って食べよう
ポテチを食べ過ぎないための工夫の一つに「お皿に盛って食べる」があります。ポテチというと袋に手を突っ込んで食べる人が多いのではないでしょうか? 私も昔はそうやって食べていたのを覚えています。ただポテチはそうやって食べると食べ過ぎてしまいやすくなるのです。
袋に手を突っ込んで食べていると、いつの間にかなくなっていて「あれ?もうなくなったの?」と物足りなさを感じた経験があるはずです。先にも説明しましたが、人間はどれくらい食べたかが不明確だと、食べたことに対する満足感が低くなります。そのため、袋からそのまま食べていると、満足できないままたくさん食べてしまうことになるのです。
そうしたことを防ぐために、お皿に盛って食べることをお勧めします。お皿に盛れば、どれくらい食べたかが視覚化できて、食べ過ぎを防ぐことができます。もしくは、小袋のポテチを選んで食べることも有効です。小袋だと、たくさん食べたらその分だけ食べた袋が残るので、食べ過ぎに気づけて食べる量が減ります。
これは「ダイエットと単位バイアス」の引用で、自分が書いていた内容に似ていました。
お皿に盛って食べるのは、後でお皿を洗う手間が増えてしまいます。
ですが、食べ過ぎてしまうよりはマシかなと思います。
引用でも触れているように、小袋を選ぶのも有効そうです。
また、細かく個包装されているものを選ぶのも有効かなと思います。
そして、本書と同じ著者が「器はワンサイズ小さいものを使う」こともオススメしていました。
そちらもリンクしておきます。
おわりに
ということで「101の科学的根拠と92%の成功率からわかった 満腹食べても太らない体」に関してアレコレ書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 従来のダイエット法ではリバウンドするのは当然
- 食事量を減らす場合は10%まで
- ポテチはお皿に盛って食べよう
の3つでした。
「食事量を減らす場合は10%まで」が印象的でした。
体重を急激に減らすのも良くないですし、食事量を急激に減らすのも良くなさそうです。
なんとか我慢できれば体重も減るとは思いますが、ずっとその生活を続けるのは難しいですよね。
無茶な食事制限によって「10キロ痩せて、3キロリバウンドして、結果的に7キロのダイエットに成功」みたいな都合の良い流れはあまり期待できない気がします。
結局ダイエットする前の体重に戻ってしまったり、それより増えてしまったりするパターンが多いかなと思います。
やはり緩やかに減らしていくのが一番良いなと思いました。
関連記事
ダイエット関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。
本 | 読書感想リンク |
---|---|