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【感想】『ビジネス教養 認知バイアス』[後編] 成功は自分のおかげ、失敗は状況が悪かったせい:セルフ・サービング・バイアス

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「ビジネス教養 認知バイアス」を読んだ感想の続きを書いていきます。

サクッとわかる ビジネス教養 認知バイアス

今回は後編です。

前編、中編の記事はこちらです。

それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

認知バイアスの存在を知って、自分・他人・社会を知る
「バイアス」とは、人間が生きている限り切り離すことはできないもので、
物事を現実とは異なる自分なりのかたちで認識してしまう現象です。
それはどうして起こるのか、避けることはできるのか、そもそもバイアスとは悪いものなのか?
自分の見ている現実は、正しいのか?ほかの人は自分をどう認識しているのか?

急激に意識され始めた分野でありながら、誰もがまだはっきりとは分かっていない「認知バイアス」について、
ビジネスシーンをはじめ日常生活で直面するさまざまなケースを例に挙げ、
親しみやすいイラスト図解でサクッと解説しました。

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

いくつか引用と感想

成功は自分のおかげ、失敗は状況が悪かったせい:セルフ・サービング・バイアス

自分にとってハッピーになるように考える

たとえば辞令のシーズン。昇格する人もいれば降格する人もいます。このとき、人はそうなった原因をいろいろなものに求めますが、昇進したときと降格したときとでは、受け止め方が大きく違います。
昇進した場合「自分が頑張ったから」「仕事ができるから」などと受け止めます。しかし、降格した場合は「忙しくて上司とコミュニケーションがうまくとれなかったから」「景気が悪かったから」などと考えます。要するに、うまくいったのは自分が頑張ったからだし、うまくいかなかったことは状況が悪くてしかたなかったからということになるのです。
このように、自分自身がハッピーに受け止められるようにものごとの原因を考えることを「セルフ・サービング・バイアス」と呼びます。

「成功は自分のおかげ、失敗は状況が悪かったせい」というのは、なんともオメデタイ思考というか、自分都合な解釈というか。

とはいえ自分にも心当たりがありますし、この「セルフ・サービング・バイアス」が働くことでメンタルがある程度安定するのかもなと思ったり。

悪い結果をなんでもかんでも自分のせいにしてしまうと、メンタルが不安定になりそうな気がします。

自分のせいにして、そこから反省して、反省を活かして成長する。みたいな人もいるかもしれませんが、少なくとも自分には無理そうです。
たまには反省を活かして、みたいなことをすることもありますが、なんでもかんでもは無理そうです。

逆にセルフ・サービング・バイアスが働き過ぎて他罰的になりすぎるのも考えものですが、周りに迷惑をかけない範囲でうまく活用することがメンタル安定にも繋がるのかなと思いました。

せっかくなので「セルフ・サービング・バイアス」に関して、参考リンクを貼っておきます。

it-counselor.net

jinjibu.jp

同じことをしても自分と他人では「原因」が違うと考えるのはなぜ?:行為者観察者バイアス

人は、同じ行為でも自分がしたときと他人が行ったときでは原因の推測のしかたが変わります。

待ち合わせに自分が遅刻したときは「電車が遅れたから」などと原因は自分以外だと考えます。
相手が遅刻したときは「おっちょこちょいだからだ」などと相手のうちに原因があると考えます。

これは1つ前の引用と似ている感じがしますね。

自分が遅刻したときは自分以外に原因があると考え、相手が遅刻したときは相手のうちに原因があると考えるというのは、なんともオメデタイ思考です。

ただ、こちらも先ほどと同様、自分にも心当たりがあります。

この「行為者観察者バイアス」の影響で、様々なシチュエーションで相手とのすれ違いや認識違いが発生している気がします。

対策としては、この行為者観察者バイアスの存在を知っておく・意識しておくことが大切になるかなと思いました。

行為者観察者バイアスが働いている時は主観的に物事を見ている気がしますし、その状況からバイアスが働いていることになんとか気付いて、客観的な視点を加えると良さそうな気がします。

せっかくなので「行為者観察者バイアス」に関して、参考リンクを貼っておきます。

mitsucari.com

原因は、本当にその人の内面にある?:基本的帰属の誤り

相手の内面に出来事の原因を求める

「あの人がいつも同じ服を着ているのはファッションに鈍感だから」。このように、他者の行動の原因をその人の内面に求める傾向を「基本的帰属の誤り」といいます。
本当の原因は、服装にお金をかける経済的余裕がないのかもしれないし、まったく同じ服を何十着ももっていて毎日着替えているのかもしれません、しかし、基本的に顧みなければならない要因は、ほかにあるにも関わらず「同じ服ばかり着ている」理由をその人の「内的属性」に求めてしまうのです。これは非常に幅広く見られるバイアスなので「基本的」といわれます。
さらにこれが、特定の人に対する一貫したイメージになれば「一貫性バイアス」(→P124)ともなります。

就職氷河期の大学生に対する批判的論調

就職できずにフリーターになる学生たちが増え始めたころ、各種メディアがこの現象をとりあげ、「いまの学生は働く意識が弱い」と批判的に論じました。しかし実際は、景気の悪化によって企業が人件費削減に転換し、新卒者の採用を控えたのが原因でした。マクロな要因を考えず、個々の人間の意識にそれを求める基本的帰属の誤りの実例です。

これも1つ前の引用に似ている感じがしますね。

自分に対しては内的属性を求めず、相手には内的属性を求めて決めつけてしまう。
なんとも自分勝手ですが、これにも悲しいことに心当たりがあります。

就職氷河期」の事例も、なんとも悲しいですね。
批判的に論じたくなる気持ちも分かりますが、元から批判的に論じたい気持ちがあったんじゃ?とも思ったり。

結果としては、景気の悪化や企業側の都合が原因だったわけですし、批判や否定的なことを発言するときは特に気を付けないとですね。

これの対策に関しては、以下のリンクに対策が載っていて参考になりました。
ただ、対策を講じるにはバイアスの存在を知り、それに自分で気付く必要があるかなと。

ということで「基本的帰属の誤り」に関して、参考リンクを貼っておきます。

liberal-arts-guide.com

en-counseling.jp

おわりに

ということで「ビジネス教養 認知バイアス(後編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 成功は自分のおかげ、失敗は状況が悪かったせい:セルフ・サービング・バイアス
  • 同じことをしても自分と他人では「原因」が違うと考えるのはなぜ?:行為者観察者バイアス
  • 原因は、本当にその人の内面にある?:基本的帰属の誤り

の3つでした。

3つとも自分勝手なバイアスだなぁと感じつつ、悲しいことにどのバイアスも心当たりがありました。

自分勝手なバイアスだとは思いますが、このバイアスのおかげでメンタルの安定に繋がっている気もします。
セルフ・サービング・バイアスは特に。

「ビジネス教養 認知バイアス」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。

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