みやもとブログ

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【感想】『会社には行かない』リモートワーク「だから」できない?

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「会社には行かない」こちらの本、読みました。

会社には行かない 6年やってわかった 普通の人こそ評価されるリモートワークという働き方

リモートワーク関連の本は「在宅HACKS!」「テレワーク時代のマネジメントの教科書」に続いて3冊目となります。

リモートワーク関連の読書感想

私の勤める会社ではリモートワークを開始して3年ほど経過しました。
出社メインに戻る雰囲気はなく、引き続きリモートワークメインになりそうです。
なので本書に何かヒントがないかなと読んでみました。

それでは今回はこの本に関してアレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

「700名、ほぼリモートワーク」の株式会社キャスターCOOが実践し、考える、これからの働き方

コロナ禍になり、これまで出社が当たり前だった日常から、リモートワークに移行している企業が増えています。
ストレスなく働くことができている人もいる一方、なんだかうまく仕事が進められないと感じる人も。
また、どうマネジメントをすればいいか悩むマネージャー層もいるようです。
でも、リモートワークになっても、成果を出せる人はいるし、マネジメントができる人もいます。
その違いはどこにあるのか?
すでに6年リモートワークを実践している著者が語る、リモートワークのメリット、導入のポイント、そしてリモートワークが未来に与える影響までをまとめた1冊です。

こんな感じの本です。

「700名、ほぼリモートワーク」「すでに6年リモートワークを実践している」とあるので説得力ありそうです。

世間のリモートワークに対するマイナスイメージを変えるべく書いた。という印象でした。

いくつか引用と感想

リモートワーク「だから」できない?

リモートワークになるとコミュニケーションに齟齬が起きる・・・
リモートワークだと社員の評価が難しい・・・
リモートワークだとチームビルディングができない・・・

そんな声をたくさん聞いてきました。
でも、一歩立ち止まって考えてほしいんです。

オフィスで働いているときは、コミュニケーションの齟齬はなかったのでしょうか?
オフィスで働いているときは、社員の評価は完璧にできていたのでしょうか?
オフィスで働いているときは、本当に上手くチームビルディングができていたのでしょうか?

もしそうなのであれば、これだけ世の中にエンゲージメントに関する研修やサービスが出てきたり、マネジメントやチームビルディングに関する書籍が出版されたりはしないはず。

つまり、リモートワーク「だから」できないのではなくて、もともと難しいことなのです。

私の勤める会社がリモートワークに切り替わったのは3年ほど前、ちょうど世の中的にもリモートワークに切り替える会社が多かった時期かなと思います。

リモートワークにより、対面のコミュニケーションはほとんどなくなりました。
チャットかWeb会議がコミュニケーションのメインです。

リモートワークに切り替わった影響でコミュニケーションの齟齬が起きたかと言われると、個人的な実感としては起きてないかなと思います。
コミュニケーションの齟齬は元々あるもので、リモートワーク起因のものはほとんどないかなと。

なんとなく、コミュニケーションの齟齬が起きた時に、リモートワークのせいにしたくなるのかなと。
そうしたくなる気持ちもわかりますし。

齟齬が起きた原因を分析してみると、実はリモートワークのせいではなく別の原因があった、ということも多そうです。

メンバーによってコミュニケーションの方法を変えていく

「リモートワークになって、メンバーとのコミュニケーションが大変になった」
管理職を務める人から、よく聞こえてくる声です。
今まさに悩んでいるという方は、「従来はどうやってコミュニケーションをとっていたのか」を振り返ってみてもいいかもしれません。メンバーとたくさん話すことでコミュニケーションを成り立たせていたのなら、デジタルのやりとりを増やしてみればいい。
単純に、メールやチャットで自分の意図を伝えることに苦手意識を持っている人もいるでしょう。その場合は、コミュニケーションの手段ばかりにとらわれず、自分に合ったやり方を試行錯誤してみることも有効です。
たとえば、「1日1回、朝の30分にZoomでのミーティングタイムを設ける」といった方法もあります。オフィスにおける朝礼の代わりです。大事なことはオンライン会議で会話して、ほかの要件はメールやチャットにするなど、段階を踏んで新しいコミュニケーションに慣れていくのもいいでしょう。
部下も一人ひとり、得手不得手があるはずです。ストレートに「どんなコミュニケーション手段がいいか」を聞いてみるというやり方もあります。

私の勤める会社でも毎朝Web会議で打ち合わせをしています。
打ち合わせの内容は主に「進捗」と「課題」の共有です。

この「毎朝Web会議」は、リモートワークに切り替わってから導入されたものです。
個人的には、この「毎朝Web会議」を有効に感じています。
毎朝あるので、そこに向かって進捗を進める意識が働きますし、課題の共有もしやすい感覚があります。

自分としてはWeb会議の方がコミュニケーションが取りやすいのですが、メンバーによってはチャットの方が取りやすい人もいるかなと思います。
引用にもあるように、メンバーによってコミュニケーションの方法を変えた方が良いなと。

自分としてはチャットで数回ラリーするよりも、Web会議の方がやり取りしやすいです。

これがメンバーによっては

  • 会議で発言することで、参加者全員の拘束時間が長くなってしまう
  • 話すのに苦手意識がある

などの理由でチャットの方がやり取りしやすい人も居るかなと。

最近リーダー業務が増えてきて、こういった会議体にも意識を向ける必要があるなと、本書を読んで思いました。
メンバー(チーム)次第では、Web会議を毎朝ではなく週1にしてチャットをメインにするなど、柔軟に会議体を調整するのも大切だなと改めて思いました。

「察してほしい」と思うのはあきらめよう

リモートワークにおけるデジタルなコミュニケーションでは、それぞれが自分の置かれた状況を発信する責任を負うことになります。
オフィスにいるときなら、自分が忙しくて大変なとき、隣の席に座っている人が状況を察して手を差し伸べてくれたかもしれない。しかし離れた場所にいる相手には、何も発信しないまま自分のことを察してもらうことは不可能です。
こう書くと、ずいぶん難しいことのように感じるかもしれませんが、やるべきことはシンプルです。困っているときには自分から、「困っています」とチャットに書き込むだけ。

オフィスにいるなら察することができる部分もありますし、声掛けによって解決する部分もありそうです。
リモートワークだとたしかに、そういった察して解決することは難しくなりそうです。

そうなるとWeb会議やチャット上で「察する」部分を言語化して発信する必要がありますが、発信しやすい雰囲気を作ることが重要になりそうです。

自分は雑談を積極的にはしないタイプなので、発信しやすい雰囲気を作るのはなかなか難しいかもしれません。
自分としては発信しにくい雰囲気はないとは思っているのですが、周りがどう感じているかはまた別なわけで。

今後は雑談をはじめとした、発信しやすい雰囲気づくりも意識していこうと思いました。

引用すると長くなってしまうので割愛しましたが、何気ない会話から生まれる「ゆるい雰囲気」作りを本書でも推奨していました。

ちなみに、

困っているときには自分から、「困っています」とチャットに書き込むだけ。

とありますが、これって人によっては意外とハードルが高いのではないかなと。
せっかくなので関連しそうな記事を貼っておきます。

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仕事は自分ひとりでやらない

おわりに

ということで「会社には行かない」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • リモートワーク「だから」できない?
  • メンバーによってコミュニケーションの方法を変えていく
  • 「察してほしい」と思うのはあきらめよう

の3つでした。
どれもコミュニケーションに関する引用になりました。

本書ではそういった、リモートワークにおけるコミュニケーションやチームビルディングに関する内容が多く書いてありました。

「すでに6年リモートワークを実践している」会社なので、リモートワークに対する視点がフラットな感じがしました。
リモートワークにおけるコミュニケーションの工夫もありつつ、「それはリモートワーク以前にもあった問題では?」といった冷静な切り分けもありつつ。

本書を読んでいくつかヒントを得れたので少しずつ実践しつつ、実践してみてしっくりこなかったらサクッと引き返そうと思います。

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テレワーク関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

在宅HACKS!―自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方

テレワーク時代のマネジメントの教科書――見えない部下をどう管理するのか?

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