「仕事は自分ひとりでやらない」を読んだ感想の続きを書いていきます。
前回の記事は「理論編」でした。
今回は「実践編」に関してアレコレ書いていきます。
※「理論編」「実践編」は個人的な分け方です。
「理論編」で周りを頼るマインドに多少なり変わったところで「実践編」です。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
■「助けを求める力」こそ最強のビジネススキル
「いつも一人で仕事を抱え込んでしまう……」
「誰かに仕事を任せたり、頼ったりするのが苦手……」
「自分の仕事だからひとりで頑張らないと……」
「周りに迷惑をかけたくない……」
「仕事がもっとできるようになりたい……」など、と思ったことはないですか。
段取り力、生産性を上げる方法、効率化する、モチベーションを上げる……
といった様々なビジネススキルがありますが、
今注目されているビジネススキルが
「ヘルプシーキング」です。
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
いくつか引用と感想
ヘルプシーキングは「緊急時」より「平常時」
ここからヘルプシーキングの実践方法を解説していきます。
その中で最も大事なことは、「緊急時」より「平常時」。
そうなのです。いざコトが起こってからでは、できることは限られてしまうのです。
ヘルプシーキングに大きな違いが生まれるのは、緊急時以上に、平常時の備えにおいてです。「普段の備えがあってこそ」は、防災と同じ考え方ですよね。
自分が周りに助けを求めるのは今のところ「緊急時」が多い気がします。
自分がパンクしている状態から、たくさん抱えているタスクを少しずつ他メンバーへ渡す感じでしょうか。
うーん…たしかに「緊急時」にヘルプするのは良くないですね。
これは頭では分かっていることではあるのですが、、
「緊急時」にタスクを渡すということは、きっと納期的にシビアな状態で他メンバーがタスクを受け取ります。
急にタスクを渡されて、それを急ぎで対応しなければいけない。
迷惑な話ですね。
「平常時」から常に「作業量が平準化されているか?」を意識する必要がありそうです。
進捗やタスク内容を可能な限りオープンにして、その情報を随時共有するイメージでしょうか。
これはリーダー側もメンバー側も意識して、しっかりした協力体制を築く必要がありそうです。
あと、テレワークだと分かりにくくなってしまっていますが、各メンバーがちゃんと定時で帰れているか。
残業するにしても、メンバー間で残業時間に偏りがないか。とかも大事そうですね。
やってはいけない残念なヘルプシーキング
その1 ギリギリまで抱えてから助けを求める
その2 「ブラックボックス」をそのまま渡す
その3 オリジナリティあふれる完璧主義
その4 たくさん説明しないとわからない
その5 謝罪の連呼は、言われる方がツライ
本書では上記5つにそれぞれ詳しい説明が載っています。
ですが、それを全て引用してしまうと長くなってしまうので小見出しのところだけ引用しています。
詳しく知りたい場合は本書を読んで頂ければと。
「その1 ギリギリまで抱えてから助けを求める」はさっき引用した「緊急時より平常時」のニュアンスに近いですね。
ギリギリまで抱えるということは、抱えきれなくなったタイミングはもう緊急時だろうなと想像できます。
「その2 「ブラックボックス」をそのまま渡す」は先ほど自分が書いた、日頃からタスク内容を可能な限りオープンにするのが大事な気がします。
助けを求めるにしても、ブラックボックスのまま丸投げするのは良くないですね。
緊急時でしょうから、きっと時間がないのも想像できます。
ですが、そうなると結局「平常時」から意識しましょうってことになりますね。
「その3 オリジナリティあふれる完璧主義」もタスク内容をオープンにしておけば、途中で周りから指摘が入ったりすることで、良い意味でオリジナリティが薄れるのではないかなと思います。
「その4 たくさん説明しないとわからない」もタスク内容をオープンにしておけば、、というのもありそうですが、自分のタスクの概要をいつでも適切に説明できるように意識することが大切かなと思います。
もし仮に適切に説明できないとするならば、それはやっぱり「自分ひとりでやろうとしてる」気がしますね。
「その5 謝罪の連呼は、言われる方がツライ」は現状やってしまっている気がします。
本書にも書いてありますが、「申し訳ありません…」よりも「ありがとうございます!」「助かります!」を伝えた方が良さそうです。
ヘルプシーキングを上手に使うための考え方
「ヘルプシーキングは、自分のため以上にチームのための行動である」と考えることです。
繰り返しになりますが、ヘルプシーキングは「困っている個人(私)のための行動」ではなく、「チームのための行動」です。とても大事な前提ですので、くどいと思わず押さえてください。
「私が助けを求めることで、周囲に迷惑をかけている」という考えを持つと、適切なタイミングに、適切な方法で助けを求めることができなくなります。また、迷惑をかける自分というふうに、視点が自分に向いていますので、そこで思考停止してしまい、チームの成果という観点での連携や工夫ができなくなってしまいます。
ヘルプシーキングは「自分のため」でなく「チームのため」という感じですね。
引用でも「くどいと思わず押さえてください」と書いてあるので、やはり自分に視点が向いてしまっている人が多いのかなと想像します。自分も含め。
私もヘルプシーキングが下手な限りは、きっと自分に視点が向いてしまっているんだと思います。反省です。
「自分のため」でなく「チームのため」というのは、「理論編」でも近いことを書いていたかと思います。
なので本書の中でも強く伝えたいメッセージの1つなのかなと思います。
おわりに
ということで「仕事は自分ひとりでやらない(実践編)」に関してアレコレ書いてみました。
リーダー業務も徐々に増えてきているので、今の「あまり周りを頼らない」スタンスは危ういんですよね。
リーダーが忙しくて、メンバーとのコミュニケーション不足になっている状況ってあまり良くないですよね。
過去にそういった状況に何度か遭遇したのですが、メンバーの立場からするとけっこう困るんですよね。
リーダーはフットワークが軽い状態が理想だなと思っています。
ということで、そういったリーダーを目指すために「周りに頼りながら、チームで成果を出す」スタンスに変えるのは急務な気もしてきました。頑張らないとですね。
最後に「理論編」の記事のリンクを改めて貼っておきます。こちらも良ければぜひ。