『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』こちらの本、読みました。
以前『図解 身近にあふれる「栄養素」が3時間でわかる本』というのを記事にしたのですが、同じシリーズの「科学」編が本書です。
なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
科学ってわかるとおもしろい!
私たちの身の回りは、科学技術や科学の恩恵を受けた製品にあふれています。
たとえば、リビングを見渡してみると、液晶テレビ、LED電球、エアコン、ロボット掃除機、羽根のない扇風機などなど。
ふだん気にもしないで使っているアレもコレも、考えてみればどんなしくみで動いているのか、気になりませんか そんなしくみを科学でひも解きながら、やさしく解説します。
本書はすべて身近にあふれる55項目で構成。文系の人でも読める内容にまとめているから、気になるところから楽しく読める一冊です!
こんな感じの本です。
本書は明日香出版社の本で、以下のリンクで55項目(目次)が全て確認できます。
その55項目の中に気になる項目がいくつかあるなら、読んでみても楽しめるのではないかなと思います。
いくつか引用と感想
まずは「炭酸ガスを出す入浴剤は効果があるの?」という見出しのページから2つ引用してみます。
炭酸入浴剤に期待できる効果とそのメカニズム
日本浴用剤工業会によると、入浴剤は、①無機塩類系、②炭酸ガス系、③生薬系、④酵素系、⑤清涼系、⑥スキンケア系という6種類に分類することができます。
各種類によって温熱効果や洗浄効果、保湿効果、血行促進効果など期待される効能が異なります。炭酸入浴剤は、主に血行促進を目的とした入浴剤です。炭酸入浴剤では、二酸化炭素が血行促進のために重要な働きをします。メカニズムはこうです。
まずお湯に溶けた二酸化炭素は、皮膚から体内にしみ込みます。二酸化炭素が増えると、体は酸素不足の状態であると認識します。そのため、けんめいに酸素を細胞に送り込み、二酸化炭素を体の外へ運び出そうとします。その結果、酸素や二酸化炭素を運搬している血液を、多量に循環させようと血管を拡げることになるわけです。
すると、皮膚は血行がよくなって赤くなってきます。また、全身の新陳代謝が促進されることになり、さら湯につかったときに比べて、入浴後の体温が高いまま維持されます。このようにして、二酸化炭素は私たちの血行を促進させるのです。
寝つきを良くするために毎日入浴していますし、毎回入浴剤を使用していることもあり、引用してみました。
ちなみに自分が使っている入浴剤は主に「②炭酸ガス系」です。
元はシャワー派だったのですが、寝つきを良くする目的で毎日入浴するようになりました。
シャワーから入浴に切り替えるだけでも最初は新鮮だったのですが、徐々に入浴にも慣れてきて、さら湯だと退屈に感じていました。
そんな時に入浴剤を使うようになり、今も毎回入浴剤を使っています。
ですが、炭酸入浴剤による血行促進のメカニズムは今回初めて知りました。
たしかに入浴剤を使う前後では入浴後の温かさの持続時間が違う気がします。
夏はそれほど温かさの持続時間の違いを感じなかったのですが、冬は特にその違いを感じます。
また、血行が良くなって赤くなっているのも体感しています。
入浴剤は6種類あるということで、自分が使っている「②炭酸ガス系」以外にも少し興味があります。
ですが、自分が入浴する主な目的は寝つきを良くすることです。
寝つきを良くするためには入浴で深部体温を上げることが一番効果的だと感じています。
そうなるとやはり、深部体温を上がりやすそうな炭酸ガス系が良さそうだなと思いました。
入浴剤に関して、もう1つ引用してみます。(次の引用に続く)
ガスの泡は直接あてても効果なし
ところで皆さんは炭酸入浴剤をお風呂に入れたあと、どれくらい時間をおいて入浴しているでしょうか。もしかすると泡がブクブクとでているときから入っている人も多いのではないでしょうか。たしかに、入浴剤を入れた瞬間から入浴し、発生した泡を身体に直接あてているほうが気持ちがよくて効果が高そうな気がしますね。しかし、残念ながらこの方法はまちがいです。
先ほど説明したように、二酸化炭素が体内に吸収されるためには、二酸化炭素がお湯に溶けている必要があります。そのため、二酸化炭素の泡を直接あてても吸収はされません。
二酸化炭素がお湯に溶解したタイミングは、炭酸入浴剤が発砲し終わったあとです。メーカーによると、発砲し終わったあと、1~2時間は二酸化炭素が溶解した状態が続くといわれています。
また、二酸化炭素などの気体は、お湯の温度が高いと溶けにくい性質があります。したがって通常の温浴より低い37~38度で入浴するのが効果的です。ぬるめのお湯のほうが、二酸化炭素の効果で体に負担をかけずに全身を温めることができます。
1つ前の引用の続きです。
炭酸ガス系の入浴剤を入れた直後はブクブクしてますよね。
ブクブクしているうちに湯船に浸かりたくなる気持ちもあるのですが、自分が使っている入浴剤の裏(使用方法)にも「溶けきってから」と書かれていました。
「溶けきってから」に下線が引かれていたので、きっと溶けきるのを待たずに湯船に浸かってしまう人が多いんだろうなと想像します。
自分の場合、入浴する時間は15分以内と決めています。
溶けきってからが一番効果的なようなので、溶けきらないうちに入ってしまうと逆にもったいなさそうですね。
殺虫剤、防虫剤、虫よけスプレーは人に害はないの?
殺虫剤を吸いこんでも体外に排出される
家庭用殺虫剤に主に用いられているのは、除虫菊の成分を元に開発されたピレスロイド剤というものです。
殺虫剤は虫が即死するような効果の高さから、人や家畜、ペットにも影響がありそうに思えます。しかしほ乳類は体内にピレスロイドを分解する酵素をもつため、すみやかに分解されて体外に排出されます。ただし、爬虫類や魚類などのペットに対しては害があるため注意しましょう。
先ほどの炭酸入浴剤とは打って変わって殺虫剤に関してです。
本書では「殺虫剤」「防虫剤」「虫よけスプレー」それぞれに対して書かれています。
ですが自分が特に気になっていたのは殺虫剤に関してなので、そこだけ引用してみました。
自分はかなり虫が苦手なので、自宅に殺虫剤を常備しています。
で、たまに玄関近くの廊下(外)で虫と遭遇した際に殺虫剤を使ったりもします。(まだ家の中で遭遇したことがないのが救い。)
ということで普段から殺虫剤を使用しているのですが、殺虫剤を使った後はあまり嗅ぎ慣れない匂いがします。
「人間の体に害はないか?」というのは確かに疑問に思っていました。
今回の引用を読む限りだと害はなさそうでホッとしました。
ですが、屋外で殺虫剤を使用した時は早めにその場から離れたり、屋内で使用した場合には早めに換気したりはしようと思います。
おわりに
ということで『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 炭酸入浴剤に期待できる効果とそのメカニズム
- ガスの泡は直接あてても効果なし
- 殺虫剤、防虫剤、虫よけスプレーは人に害はないの?
の3つでした。
1つ目2つ目の引用は炭酸入浴剤に関して、3つ目の引用は殺虫剤に関しての引用でした。
殺虫剤は普段から使用していて、殺虫剤に害がないかは気になっていました。
気になっていたものの調べたりまではしていなかったという、絶妙なラインでした。
今回読めて、害がないことを知れて良かったです。
わざわざ調べるほどでもなかった内容でも、本で遭遇すると読んでみたくなりますよね。
次回は『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本(後編)』としてアレコレ書いていきます。
(追記)
『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本(後編)』の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。