『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』を読んだ感想の続きを書いていきます。
今回は後編です。
前編の記事はこちらです。
それではサクッと本題へ。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
科学ってわかるとおもしろい!
私たちの身の回りは、科学技術や科学の恩恵を受けた製品にあふれています。
たとえば、リビングを見渡してみると、液晶テレビ、LED電球、エアコン、ロボット掃除機、羽根のない扇風機などなど。
ふだん気にもしないで使っているアレもコレも、考えてみればどんなしくみで動いているのか、気になりませんか そんなしくみを科学でひも解きながら、やさしく解説します。
本書はすべて身近にあふれる55項目で構成。文系の人でも読める内容にまとめているから、気になるところから楽しく読める一冊です!
こんな感じの本です。
ここは前回の記事と同様です。
いくつか引用と感想
今回は「ヒートショック死を防ぐには夕食前の入浴がいい?」という見出しで書かれているページから、小見出しになっている2つを引用してみます。
危険!冬の入浴
冬の入浴時に起きる「ヒートショック」とは、寒い脱衣室や浴室内で血管が縮んで血圧が上がり、熱いお湯につかると血管が急激に広がって血圧が低下することをいいます。高血圧症、糖尿病、動脈硬化、不整脈、肥満などの人はとくに影響を受けやすく、立ちくらみや転倒によってすべって頭を打ったり、意識を失ってしまうことによる浴槽内溺死の危険性もあります。
入浴中に心肺機能が停止する人は交通事故死亡者よりも多く、毎年約1万人いるといわれています。原因の多くは脳卒中(脳出血、脳梗塞)や心筋梗塞などで、12月~3月に多発しています。
厚生労働省の人口動態統計によると、家庭の浴槽での溺死者数は、近年10年間で約1.7倍に増加しています。このうちの約9割が65歳以上とのことで、高齢者数の増加に伴い入浴中の事故死が増えていると考えられます。
冬の入浴時にヒートショックを防ぐためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。
毎日入浴していますし、ちょうど寒くなってきた時期なので引用してみました。
入浴中に心肺機能が停止する人が交通事故死亡者より多いというのは驚きですね。
本書に載っているグラフを見ると分かりやすいのですが、12月~3月の件数が圧倒的です。
本書に載っているグラフをそのまま引用することはできないので、同じグラフが載っているサイトをリンクしておきます。(ページ内の「入浴中の心肺機能停止者数(2011年)」部分です。)
また、家庭の浴槽での溺死者数が近年10年間で約1.7倍に増加しているそうです。
こちらも本書ではグラフが載っているので、先ほどと同様に同じグラフが載っているサイトをリンクしておきます。(ページ内の「家庭の浴槽での溺死者数の推移」部分です。)
自分は65歳以上ではないので、おそらくそこまで心配しなくても大丈夫そうではあります。
ですが過去に入浴中にのぼせてしまったこともありますし、65歳以上が約9割とはいえ残りの1割に該当することもあり得ます。
これからちょうど件数が増えてくる時期がやってくるので一応注意しておきたいなと思います。
ヒートショックに関してもう1つ引用してみます。
次に引用するのはヒートショックを防ぐための対策方法です。(次の引用に続く)
ヒートショックを防ぐために
冬の入浴時のヒートショックを防ぐためには、次の対策方法が考えられます。
【1】夕食・飲酒前に入浴
夕食前であれば、早朝や夜遅い時間よりも脱衣所や浴室がそれほど冷え込まないことに加え、生理機能が高いうちに入浴することで温度差への対応がしやすいです。夕食直後や飲酒時の入浴は、血圧が急激に下がりやすくなるため控えましょう。
【2】脱衣所や浴室をあたためる
ヒートショックの原因は「温度差」によるところが大きいです。この温度差を和らげるため、脱衣室や浴室を温めます。脱衣室は、専用の暖房器具の使用が望ましいです。浴室内では、高い位置からシャワーのお湯を出して浴槽へお湯をはることで、浴室全体を温めることもできます。
また高齢の場合、一番風呂を避けて、浴室が十分に温まったあとの入浴が安心です。【3】41°C以下で10分以内
41℃以下の湯温で、湯船に浸かる時間は10分以内にして体を温めすぎないようにすると、急激な血圧低下を防げます。
高温や長湯でのぼせて、ボーッとなって意識障害が起こると、浴室熱中症の危険や溺死事故につながる場合もあります。また、脱水による血栓症の予防のため、入浴前後の水分補給も大切です。【4】浴槽で急に立ち上がらない
入浴中には、お湯で体全体に水圧がかかっています。その状態から急に立ち上がると体にかかっていた水圧がなくなり、圧迫されていた血管が一気に拡張します。すると、脳に行く血液が減って脳は貧血状態になり、一過性の意識障害を起こすこともあります。
浴槽から出るときには、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくりと立ち上がりましょう。
1つ前の引用の続きです。
ヒートショックを防ぐための対策方法として4つ挙げられています。
それぞれの対策に対して感想を書いてみます。
「【1】夕食・飲酒前に入浴」に関して
自分が入浴する主な目的は深部体温を上げて寝つきを良くすることなので、夕食前に入るのはちょっと早すぎるなと。
ただ、寝る1~2時間前に入浴しているので夕食直後というわけでもなく、夕食からある程度時間が空いたタイミングでの入浴なのでおそらく問題ないかなと思っています。
「【2】脱衣所や浴室をあたためる」に関して
シャワーを使ってお湯を張るのは試してみようと思います。
あと、ヒートショックの原因は温度差によるところが大きいということなので、湯船に浸かる前にかけ湯するのが良さそうだなと思いました。
ですが、本書には書かれてませんでした。
ということで、かけ湯が対策としてアリなのか検索してみました。
するといくつかヒットしたので、一応リンクしておきます。
「【3】41°C以下で10分以内」に関して
先ほども触れましたが、自分が入浴する主な目的は深部体温を上げて寝つきを良くすることです。
今、自分の場合は「40℃で15分以内」で入浴しています。
色んな本で「15分以内」と書かれているので、それ以上は入浴しないように気を付けています。
そこから5分縮めて10分以内となると、深部体温がどれくらい上がるかが気になるところです。
とはいえ、ヒートショックはさすがにこわいので冬の時期は少し短めを心がけたいと思います。
「【4】浴槽で急に立ち上がらない」に関して
入浴するようになってしばらくして、のぼせてしまったことがあります。
その時のことを振り返ると、じっくり湯船に浸かってそろそろ上がろうと立ち上がったタイミングで立ちくらみになったんですよね。
その時はまだあまり入浴の勝手が分かっておらず、42度で30分くらい入ってしまっていました。
なのでその影響も大きいかもしれませんが、立ち上がった瞬間に「あ…なんかヤバい…」となりました。
引用にも書かれているように、立ち上がったタイミングで圧迫されていた血管が一気に拡張して脳が貧血状態になっていたのかもしれません。
今改めて振り返ると、けっこう危なかったのかもしれません。
ゆっくり立ち上がるように気を付けようと思います。
おわりに
ということで『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』として書いてみました。
今回の記事で引用したのは
- 危険!冬の入浴
- ヒートショックを防ぐために
の2つでした。
ヒートショックは寒くなってきた今時期から要注意ですね。
特に65歳以上の人が要注意なんですが、それ以外の人も注意した方が良いかなと思います。
前編の記事、改めてもう一度貼っておきます。
こちらも良ければぜひ。