みやもとブログ

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【感想】『ビジネス教養 行動経済学』[前編] 行動経済学=心理学+経済学

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「ビジネス教養 行動経済学」こちらの本、読みました。

サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学

「サクッとわかるビジネス教養」シリーズというものがあり、その中での行動経済学編が本書のようです。
以前、同じシリーズの「マネジメント」が良かったので、2冊目として「行動経済学」をチョイスしてみました。

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本書は入門としてピッタリだなと思いました。
図解、イラストが多用されているので分かりやすいですし、興味をそそる構成になっていて面白かったです。(これは「マネジメント」を読んだ時も感じました。)

なお、本書の読書感想は「前編」「中編」「後編」の3つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編として、アレコレ書いていきます。

それでは本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

行動経済学は個人の心理を扱う経済学で、知識ゼロの人でも理解しやすく、かつ実際のビジネスに役立つテーマです。行動経済学の研究対象である、人間の非合理的な意思決定方法を学べば、営業職にも企画職にも生かすことができます。例えば、宿泊予約サイトにリアルタイムの閲覧者数を表示することで、「これだけ注目されているならいいホテルに違いない」「急がないと埋まってしまうかもしれない」と思わせて予約を促す仕組みは行動経済学の活用と言えます。

こんな感じの本です。

イラストや図解を多用していて、ページ数も少なめです。
分かりやすいですし、読みやすいです。

いくつか引用と感想

行動経済学=心理学+経済学

新たな学問として登場した行動経済学ですが、伝統的な経済学を完全に無視するものではありません。経済学が立証してきた理論をベースに、人間特有の考え方やくせをふまえて、実際の行動を検証するのです。そのため、行動経済学は経済学と心理学のハイブリッドと表現されることもあります。

行動経済学」は、ここ数年ビジネス書界隈でブームになっている印象です。
読みたい本を探している時にも、「行動経済学」というワードが付いた本によく遭遇していました。

ですが「行動経済学」に関する本はこれまで何故か手に取ることがありませんでした。
ナゼ今回手に取ったのかも、それほど深い理由もないです。

同じシリーズの「マネジメント」が面白かったし読んでみようかな、くらいの軽い気持ちで読んでみました。

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で、本書を読み進めると早速「行動経済学=心理学+経済学」という解説があり、ちょっと興味が湧きました。

このあと引用していきますが、割と好きなジャンルでした。

消費者である我々は日々、行動経済学に接している

噛み砕いて言えば、行動経済学は、「経済学で考えられていた理論」と「実際の行動」から生まれた新しい分野であり、マーケティングで実践されてきたことを学術的に紐解いたものだ、ということ。
つまり、消費者である我々は日々、行動経済学に接しているのです。日常生活は意志決定の連続。自分が非合理的判断を下す可能性があることを自覚し、どうすれば合理的な意思決定ができるかを知ることがとても重要になります。行動経済学はそのヒントを与えてくれるのです。
この後の章では、人間の意思決定のプロセスをより忠実に描写した「ヒューリスティック(→P28)」や、「プロスペクト理論(→P82)」といったさまざまな行動経済学の要素について解説していきます。意志決定の仕組みを理解し、意識することこそが、自らの合理的な行動を促し、さらには、ビジネスでの成功への近道となるはずです。

行動経済学」の導入にあたる内容を引用してみました。

行動経済学は割と身近にたくさんあり、日々接しています。
本書で紹介している事例も、身近なものがたくさんあります。

本書で主に登場する用語について、記事で全ては紹介できないので、ここにリンクしておきます。
※「ヒューリスティック」「プロスペクト理論」「ナッジ理論」に関して、それぞれリンクしておきます。

mba.globis.ac.jp

www.sprocket.bz

www.nec-solutioninnovators.co.jp

ヒューリスティックとシステマティック

人の思考には、直感と熟考の大きく分けて2つのモードがあります。
基本的には素早く答えを出せる直感が使われており、その際の意思決定プロセスを「ヒューリスティック」といいます。このヒューリスティックを使うと、ある程度満足できる答えを素早く出せる一方で、損失につながる誤った答えを出してしまう場合もあり、行動経済学の重要なテーマになっています。このように、人間が2つの思考タイプを使い分けるという理論を二重過程理論といいます。

本書では、

と書かれています。

高価なものを買う時など、「これは失敗できない」というようなシチュエーションでは「システマティック」な思考になる傾向があるようです。

逆に、「ランチで何を食べるか?」といった気軽なシチュエーションでは「ヒューリスティック」な思考になる傾向にあるようです。

ステマティックな思考は、ヒューリスティックな思考と比べるとエネルギーを要するようです。
多くの判断をシステマティックな思考で行うとエネルギー切れになるため、基本的には「ヒューリスティック」な思考で判断するそうです。

で、ヒューリスティックは「直感、即決」で、たまに間違ったりもするものの、意外と正答率が高いらしいです。
この部分がけっこう面白いなと。

せっかくなので「ヒューリスティックとシステマティック」「二重過程理論」に関して、それぞれリンクしておきます。

tetsuyas-mindpalace.com

keyword.japancreativity.jp

おわりに

ということで「ビジネス教養 行動経済学(前編)」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは

の3つでした。

前編ということもあり、行動経済学の概要的な内容となりました。
次回からは具体的な事例を引用しながら書いていく予定です。

「ビジネス教養 行動経済学」は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。

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行動経済学関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学

ミクロ・マクロの前に 今さら聞けない行動経済学の超基本

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