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【感想】『ビジネス教養 マネジメント』マネジメントは「管理」ではなくて「最適化」

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「ビジネス教養 マネジメント」こちらの本、読みました。

サクッとわかる ビジネス教養 マネジメント

「サクッとわかるビジネス教養」シリーズというものがあり、その中でのマネジメント編が本書のようです。

最近、リーダーシップ・マネジメント関連に興味関心があるので読んでみました。
「サクッとわかる」というのが、なんともイマドキな気がしました。

実際、イラストが多用されているので分かりやすかったです。
これからリーダー・マネジメント業務に関わっていく人には最適かなと思います。
入門書的な内容に感じました。

それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

「マネジメント」=「管理」ではありません。マネジメントとは仕事の成果(パフォーマンス)を最大化するために、仕事に絡むあらゆるものを「いい感じにする」ことです。たとえば
・仕事をする環境をいい感じにする
・自分の体調をいい感じにする
・人間関係をいい感じにする
・仕事の役割分担をいい感じにする
・仕事の段取りをいい感じにする
これらすべてがマネジメントといえ、管理は一側面でしかありません。

本書は「特別な図解を見るだけで、マネジメントの会話・説明ができる」ようになります。イラスト周辺の文字や図解で、マネジメントの内容がわかります。文字中心のテキストを読むのは億劫。もっと手軽にマネジメントについて知りたい、きちんと会話・説明ができるようになりたい! という方にぴったりの一冊です。

こんな感じの本です。

イラストや図解を多用しているのでライトな内容かと思いきや、気付きをいくつか得れました。
意外と収穫の多い本でした。

ページ数も少なめなので、とりあえずのリーダーシップ・マネジメント関連の入門としてピッタリに感じました。

いくつか引用と感想

「マネジメント=管理」ではなくて、「マネジメント=最適化」

マネジメントの本質とは「思い通りにならないことや、難しいことをなんとかやり遂げる」ということ。しかし、一般的に「管理」と解釈されることが多々あります。
事実、マネジメントには管理的な役割も含まれますが、それはあくまで一部分に過ぎません。マネジメント本来の目的は、「不測の事態やトラブルが起きないように管理する」ことではなく、「組織やチーム、個人のパフォーマンスを最大化するために最適化を図る」ことなのです。
このように考えると、〝マネージャー”とは「管理者」「管理職」ではなく、「目的を達成するために、どうにかこうにか最適化させる人」と理解する必要があります。

自分の中でも「マネジメント=管理」のイメージが強いです。

そのイメージが強いのは、これまで自分が接してきたマネージャーが、管理しかしていない感じの人がほとんどだったからかもしれません。

一方、「目的を達成するために、どうにかこうにか最適化させる人」も少数ですが接してきました。
なので、今後自分が目指すべきマネージャーはコッチですね。

どうしてもこれまで接してきたマネージャーの多くが、管理をメイン業務にしていた印象があります。
なので自分も、その後を追って「しっかり管理をしよう」という変な方向に進むところでした。

ちょっとしたことですが、こういったマインドの調整は大事にしていきたいところです。

リーダーシップのバリエーションを持つ

心理学者のダニエル・ゴールマンが提唱しているのが下記の6つのリーダーシップスタイル。
それぞれの特徴と効果を解説します。

ビジョン型
ビジョンを明確に示し、メンバーを導く。ビジョン達成の手段はメンバーに委ねるので、自立心の向上が期待できる。

コーチ型
コーチング的なスタンスでメンバーの目標達成をサポート。意欲や能力が高いメンバーが多いチームで効果を発揮。

関係重視型
メンバー間の関係性を良好に保ち、目標達成を目指す。コミュニケーションコストに対して、成果が伴わないケースも。

民主型リーダーシップ
メンバーの意見をチームの方針に反映。アイデア発掘や帰属意識の醸成に有効だが、迅速な意思決定は難しい。

ペースセッター型
リーダーが手本を見せて、成功イメージを与える。高難易度の目標達成に有効。能力が低いチームには不向き。

強制型
リーダーが強制力を持って、目的を遂行する。短期間で効果を上げるには有効だが、不満が溜まりやすい。

【番外編】支援型
最近では、リーダーがメンバーの補佐に徹する「支援型」のリーダーシップも注目されている。

なんとなく、リーダーシップの基礎知識的な内容に感じました。
ですが、自分は知らなかったので引用してみました。

上記で挙げた6つのリーダーシップスタイルをフェーズによって型を変えたり、複数の型を併用したりといったテクニックがチームを導くのに効果を発揮するんだそうです。

6つのスタイルを状況に応じて柔軟に使い分けるのは難しそうですが、たしかに1つのスタイルで突き進むのは難しいだろうなと思いました。

例えば「強制型」のみで進めると、人間関係の悪化を招いてしまう可能性が高そうです。
昔はこの「強制型」のみでも意外と通用したのではないかなと思います。想像ですけど。
今となっては「強制型」で突破できるシチュエーションは減ったかなと。

逆に「関係重視型」あたりはイマドキっぽさを感じますし、受け入れられやすいかなと思います。
とはいえ引用にもある通り、成果が伴わないケースが多そうです。

ネット検索すると、6つのリーダーシップスタイルをまとめた記事がたくさんヒットしました。
せっかくなのでリンクします。

alote.inmybook.jp

上記リンクの後半では、6つのリーダーシップスタイルそれぞれのメリット・デメリットがまとめられています。
それが分かりやすかったため、リンクしてみました。

プレイングマネージャーがうまく機能しない理由

プレイングマネージャーとは、プレイヤーとして優れた人がマネージャーの役割も兼ねること。プレイヤーとしての実績に加えて、部下やプロジェクトのマネジメントも任されるため、非常に難易度の高いポジションです。日本企業ではよく見られるポジションですが、実はプレイングマネージャーが上手く機能している例はそう多くありません。
(中略)
マネージャーとしての素質や役割は、プレイヤーとしてのそれらとはまったくの別物。そのため、マネージャーに任命されたら、仕事に対する考え方や取り組みを根本から変える必要があるのです。

自分の身近にも、プレイングマネージャーっぽい立ち回りをしている人が居ました。
その人はとても優秀な人で憧れもありました。

自分もプレイングマネージャーを目指したい気持ちがありました。
ですが結局は、「プレイヤー」か「マネージャー」のどちらかに専念せざるを得ないケースが多かったです。

プレイングマネージャーのポジションでずっと成果を出し続けるのは、かなり大変な印象があります。
限られた人だけが出来るポジションかなと。

あと、「プレイヤー」と「マネージャー」の立場を行き来するのが根本的に難しい印象です。

おわりに

ということで「ビジネス教養 マネジメント」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 「マネジメント=管理」ではなくて、「マネジメント=最適化」
  • リーダーシップのバリエーションを持つ
  • プレイングマネージャーがうまく機能しない理由

の3つでした。

中でも「リーダーシップのバリエーションを持つ」は難しそうではありますが、それぞれのリーダーシップスタイルのメリット・デメリットを把握しておくと良さそうだなと思いました。

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マネジメント関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

テレワーク時代のマネジメントの教科書――見えない部下をどう管理するのか?

サクッとわかる ビジネス教養 マネジメント

できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ

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