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【感想】『レバレッジ・リーディング』[前編] 他人の経験を疑似体験する割安な方法

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レバレッジ・リーディング」こちらの本、読みました。

レバレッジ・リーディング

本書を読むのは実は2回目です。

読書記録をNotionに残しており、それを確認したところ前回読んだのは「2013/08/08」でした。
なので、約10年ぶりの再読となります。

本をたくさん読むようになったきっかけの本でもあるので、当時を思い出しつつ読みました。
そして当時とは気になった部分が違ったりもして、妙に新鮮な感覚でした。

なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

なぜ「速読」より「多読」なのか?
1日1冊のビジネス書を効率的・戦略的に読みこなす投資としての読書法
訓練不要であなたの思考が劇的に変わる!

こんな感じの本です。

本書の発売日は2006年で、けっこう昔の本となります。
当然ながら一部情報が古いところもありますが、読み応えのある本でした。

ただ改めて読むと、妙に意識の高い内容に気になったりもしました。
ですがやはり、グッとくる内容もたくさんありました。

いくつか引用と感想

今回の記事では「第1章 ビジネス書の多読とは何か?」から、いくつか引用してみます。

他人の経験を疑似体験する割安な方法

ビジネス書には世界的な経営者や、さまざまなビジネスで成功した人のノウハウが詰まっています。

(中略)

汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されているのです。

少し大袈裟な表現な気もしますが、ビジネス書の良いところはココかなと思います。
本を読むことはたしかに、他人の経験を疑似体験できる割安な方法に感じます。

自分は「筋トレ」「睡眠」などのジャンルの本をよく読みます(ビジネス書というよりは実用書?)。

「筋トレ」はここ1~2年に始めたもので、ジムには通わずに自宅筋トレのみで行っています。
筋トレをスタートするにあたって、効率的なトレーニング方法や、筋トレに効果的な食事などが知りたいわけですが、そういった情報を集めるには本が最適だなと感じます。

また、「睡眠」は昔から難があり、寝付きが悪かったり、眠りが浅かったりします。
なので寝付きを良くする方法や、眠りの質を高める方法などを知りたいわけですが、そういった情報を集めるのも本が最適だなと感じます。

ネットでもかなりの情報が集まるとは思いますが、やはり本の方が情報が詰まっていて、本に書かれている内容の方が実践したくなる感じがします。

筋トレ本の著者は、プロのアスリートを指導しているトレーナーだったり、ボディビルダーだったりします。
睡眠本の著者は、睡眠の研究をしている学者だったり、睡眠を専門とする医師だったりします。

そういった実績のある人が試行錯誤した内容が本としてまとめられてるわけです。
そういった内容を1,000~2,000円くらいで読めるのは、かなりありがたいことなのかなと思います(たまに全然ピンとこない本もあったりしますが…)。

「速読」より「多読」

速読が目の動かし方を訓練したりして、すべてを速く読んでみせるという技術なら、多読は、無駄な部分を切り捨てる技術と言えます。情報の取捨選択能力を高め、必要な箇所以外を読まないことで、読書時間が短縮できます。最終的には他人の経験にレバレッジをかけて、実践に役立つノウハウとし、自分のものにするのがねらいです。
これは誰にでもできる、簡単は読書法です。マスターするのに特別な技術は一切ありません。読んだ本の数を競うため、むりやりに量を増やす読書法とは、目的が根本的に違います。

自分も本を読むとき、興味のないトピックは飛ばしながら読んでいます。
見出し(トピック)を読んで興味のない内容なら、次のトピックまで飛ばしてしまいます。

せっかく本を買ったので最初から最後までじっくり読みたい気持ちもあるのですが、「ピンとこない内容は読んでもしょうがない」と割り切っています。

ちなみに小説に関してはそういった読み方はせず、じっくり読み進めます。
上記はビジネス書や実用書に限った話です。

読書で自分の中の「常識」を更新する

多読はふつうの読み方と違い、すべてを読まず、必要なところ、自分にとって役に立つところだけを選び取る読み方です。つまり、非常に読み手の主体性を重んじる読み方です。常に目的意識を持って、「この本から何を吸収したいのか」を意識し続けます。ときには著者の考え方に疑いを持つこともあります。
ここが、ある特定の項目について一冊だけしか読まない一般の読書とは異なっています。一冊のみを読んで、この著者の意見がすべてだと思い込んでしまう危険を避けるために、多読をするのです。ちょうど医療の現場で、一人の医師だけの診断に頼るのではなく、二人目、三人目の診断を仰ぐというセカンドオピニオン、サードオピニオンのようなものとも言えるでしょう。
そして、最後の答えは自分で出します。わたしの経験では、同じテーマのものを五冊も読めば、その項目について自分なりの原理原則が見えてきます。大量の情報を取り入れつつ、主体的に取捨選択するということは、それだけ判断能力が養われることでもあります。
多読術を続けるうちに、主体的な思考力がつくことは間違いありません。

自分も同じジャンルの本を何冊か読むようにしています。
2つ前の引用でも触れた「筋トレ」「睡眠」の他に、「頭痛」「勉強法」「文章術」「SEO」などです。

何冊か読んでいくうちに、どの本にも書かれている定番の内容が分かったりします。
どの本にも書かれているということは、効果の大きいものであったり、信頼度が高いものだったりするかなと思います。
1冊だけ読んで、その1冊があまり根拠のない変な主張をする本だとしたら、鵜呑みにするのはちょっと危険ですよね。

自分が同じジャンルを何冊か読むようにしているスタンスは、もしかしたら本書がきっかけだったのかもしれません。
ただ、本書を初めて読んだ時期は他にも読書法の本を何冊か読んでいました。
なので他の本の影響もあるかもしれませんが、本書からも影響を受けたのは間違いなさそうです。

ちなみに、以前の記事でも多読をオススメしているような内容を引用していました。
せっかくなので、リンクしておきます。

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おわりに

ということで「レバレッジ・リーディング(前編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 他人の経験を疑似体験する割安な方法
  • 「速読」より「多読」
  • 読書で自分の中の「常識」を更新する

の3つでした。

久しぶりに読書法の本を読みました(再読ですが)。

本書をきっかけに、また読書法の本を読んでみたくなりました。
読書法の本は定期的に出ている印象です。
最近の読書法の本を探して、読んでみようと思います。

次回は「レバレッジ・リーディング(後編)」としてアレコレ書いていきます。

(追記)
後編の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

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読書法関連の本は他にも読んでいます。
こちらも良ければぜひ。

読書感想リンク

レバレッジ・リーディング

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