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【感想】『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』[後編] 栄養ドリンクで疲れは取れない

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疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』を読んだ感想の続きを書いていきます。

疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本

今回は後編です。

前編、中編の記事はこちらです。

それではサクッと本題へ。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

健康本ベストセラー100冊分が、
たった1500円でわかる本。

世の中、情報だらけ…。一体、何を読んだらいいの!? そんなお悩みに最適解を出すべく、100冊分のベストセラーを1冊に要約した「すごい回復」本。
ホンマでっか!?TV』など、テレビでおなじみの“疲労回復のスペシャリスト”医師・梶本修身が自信をもって薦められる健康法・食べ方・睡眠術などを厳選。その場しのぎの栄養ドリンクを10本買うより、あなたの生涯の健康を守る「ドクターの叡智」が詰まった1冊です。

こんな感じの本です。

ここは前回の記事と同様です。

いくつか引用と感想

栄養ドリンクで疲れは取れない

ところで、疲れているときの間食といえば、仕事の合間や、もうひとがんばりしたいときに栄養ドリンクやエナジードリンクに頼る人は多いですよね。
当然、疲れを回復したいと思って手を伸ばすのだと思いますが、残念ながら疲れはとれません。さまざまな種類の栄養ドリンク、エナジードリンクが市販されていますが、現状、臨床試験疲労回復効果が実証された商品はないのです。
飲んだ直後になんとなくシャキッとしたように感じるのは、栄養ドリンクやエナジードリンクに含まれている微量のカフェインとアルコールが眠気を取り払い、気分を高揚させるから。疲れがとれているわけでも、回復できたわけでもないのです。
むしろ、カフェインやアルコールが一時的に疲労感をごまかして、疲れを隠してしまいます。それなのに「疲れがとれた」と錯覚して、そのままがんばり続けてしまうと危険です。

一時的に隠された疲労は、しばらくすると必ず戻ってきます。だから、栄養ドリンクやエナジードリンクは、「あとちょっとがんばったらなんとか乗りきれる!」というようなときに”一時的に疲れをしのぐもの”と理解して活用を。
それよりも大事なのは、疲れのサインを感じたら、こまめに休憩をとって疲労をためないことです。

エナジードリンクの件は以前も記事で引用しました。

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上記の引用と今回の引用を読むと、納得感が増すかなと思います。

エナジードリンクを飲むとしたら、上記の引用では「ラストスパート時」、今回の引用では「あとちょっとがんばったらなんとか乗りきれる!」というようなときをオススメしています。
エナジードリンクの使いどころはかなりピンポイントな感じがしますね。

エナジードリンクは種類が豊富にありますし、昔と比べると市民権を得た印象があります。
でも冷静に考えると、たしかに効果はそこまで大きくなかったかもしれません。

飲んだ直後は気合が入るというか、シャキッとする感じはあるにはあります。
でも、その効果は飲んだ直後だけな気もします。
効果が長く持続する感じはないかもしれません。
感覚としては30分くらいでしょうか。

大事なことは「疲れのサインを感じたら、こまめに休憩をとって疲労をためないこと」とありますが、仕事が忙しい時期だと難しいかもしれません。
かといってエナジードリンクに頼るのもあまり良くなさそうです。

疲れを隠してしまうというのも危険ですね。
エナジードリンクに頼らず、疲れを自覚して食事や睡眠でケアできるようにするべきなのかもしれません。
それも簡単にできるものではない気がしますが。

「ダイエット=善」とは限らない

ダイエット本はつねに人気です。やせたい、でもうまくいかない・・・という人がそれだけ多いのでしょう。
まずは「なぜやせたいのか」から考えてほしいと思います。
そもそも必ずしもやせることが善、やせれば健康長寿になるわけではありません。太っている人がやせて、内臓脂肪が落ち、適正な体型に戻ることの健康メリットは大きい。一方で、日本人の特に女性の方が「きれい」とする体型は、医学的に見るとやせすぎていることが多いのです。
BMI(体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m)でいうと、少なくとも中高年者以降は23~24がもっとも健康長寿ですが、女性からするとそれでは太っているイメージではないでしょうか。
でも、やせて筋肉が落ちると、冷え性にもなれば、基礎代謝も下がります。疲れを取る、健康長寿を目指すという観点では、やせることが必ずしも正解ではありません。

こうしたやせることの健康被害に触れ、なぜ人びとが「やせたい」にふり回されてしまうのかを考察しているのが、人類学者の磯野真穂さんの『ダイエット幻想』です。

骨粗鬆症、妊娠時の胎児への悪影響、不妊症のリスク増大の可能性はすでに指摘されており、そればかりでなく濃い体毛、ウエストとお尻のない寸胴のような幼児体型、内臓を支える組織が弱くなり下腹部がぽっこりでてしまうという見た目への悪影響も考えられます。
しかしこのような身体への悪影響を知ってもなお、「やせたい」という気持ちを捨てることは難しいと思います。

『ダイエット幻想』より

「痩せているのが正義」という感じは、世の中に蔓延している気がします。

健康になるためにダイエットしているというより、痩せるためにダイエットしているというか。
同じダイエットですが、目的が少しズレている感じがします。

太っている人が痩せて標準(適正)になるのはOK、ですが何故かそこをキープせずに更に痩せようとしてしまう。
せっかく標準になって健康メリットの大きいラインに到達したのに、そこから更に痩せようとして不健康に向かってしまうのは不思議ですよね。

太りすぎず痩せすぎず、健康メリットの大きい適正な体型を目指したいところです。

自分は痩せているのが正義とは思ってないですが、今回の引用で紹介されている「ダイエット幻想」という本タイトルはすごく興味が湧きました。
いずれ読んでみようと思います。

今回の引用で紹介している本のリンクも貼っておきます。

「その生活を一生続けられますか?」

「ダイエットしよう!」と思い立ったとき、まず考えるのは食事を減らすことでしょうか。食べる量を減らせばやせる。それは事実です。
でも、現実はというと、その考え方では失敗する、と『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者で、フィットネストレーナーとして多くの人にダイエット指導をしてきた森拓郎さんはいいます。タイトルのとおり「あなたがもし太っているなら、その原因は、食生活であることがほとんど」と指摘しつつも、ただ食べる量を減らしてもうまくいかない、と。なぜでしょうか。
食べる量を減らせばお腹が空くので、間食に手が伸びます。また、ダイエット中の人の食生活でありがちなのが、「朝はドーナツ一つだけ」「ご飯を食べると太るから軽いパンを食べている」など、食べる量自体は減らしていても太りやすい食べ物を食べているパターンなのだそう。それでは結局やせるのは難しい。1日3食しっかりバランスのよい食事をとったほうが腹持ちがよく、消化吸収もよくて内臓にも負担をかけないのでラクにやせられるというのが森拓郎さんの答えです。
なおかつ、食事を減らしていったんは体重が減ったとして、「その生活を一生続けられますか?」と問いかけます。太る傾向のある人、リバウンドしやすい人は「ダイエットに成功したら、また前のように好きなだけ食べられる」と勘違いしている、と。1年かけてつくった体は1年以上キープして初めて「成功」といえるのであって、続かないダイエット法はムダと言い切ります。

リバウンドしないために大切なことが「その生活を一生続けられますか?」ですよね。
これは納得感があります。

自分も過去にダイエットで15キロ痩せたりもしたのですが、見事にリバウンドした経験があります。
その時は「極端な食事制限」「ジムでハードな運動」「短期間」と、今思えばリバウンドしそうな要素がたくさんある中でガムシャラに痩せた感じでした。

で、目標体重まで痩せた後にその生活を維持できたかというと、全然できず。
極端な食事制限の反動からか一気に食欲が戻ってしまったり、ジムにも通わなくなってしまったりで、あっという間に体重が元に戻ってしまいました。

今やっているダイエットは「無理のない範囲の食事制限」「ジムに通わずに自宅筋トレ」「ゆるやかに体重減少」といった感じです。

今回のスタンスなら、「その生活を一生続けられますか?」という問いにも「続けられる」と答えることができそうです。

懸念事項としては、ストレスが溜まった時にたくさん食べることで発散してしまうことがたまにあります。
今そこまで仕事が忙しくないので大丈夫ですが、忙しくなったら気を付けないとです。

今回の引用で紹介している本のリンクも貼っておきます。

おわりに

ということで『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本(後編)』として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 栄養ドリンクで疲れは取れない
  • 「ダイエット=善」とは限らない
  • 「その生活を一生続けられますか?」

の3つでした。

1つ目の引用は過去にも似たような内容を引用したものでした。
栄養ドリンクを飲む機会は限りなくゼロになりそうです。

2つ目、3つ目の引用はダイエットにおけるマインドみたいな内容でした。
「ダイエット幻想」という本は、記事にするかは分かりませんが読み物として面白そうです。
いずれ読んでみようと思います。

疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』は3記事に渡って書きました。
他の記事も良ければぜひ。

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