みやもとブログ

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【感想】『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』[前編] テレビを見るように読書する

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「人生にゆとりを生み出す 知の整理術」こちらの本、読みました。

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

こちらの本の著者は「pha」さんです。
はてなブログでもブログをやっている方です。

pha.hateblo.jp

自分がちょうどブログを始めた時期に、以下の記事がランキングに入っていました。
「pha」という名前が個性的だったこともあり、妙に覚えていました。

pha.hateblo.jp

pha.hateblo.jp

で、読みたい本を探している時に再び「pha」という名前に遭遇し、内容的にも興味深かったので読んでみました。

なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
また、本書の中でも「読書」や「図書館」といった部分で共感する内容が多かったので、その辺りを中心に引用する予定です。

今回は前編として、アレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

そろそろ本気出したいあなたへ。超・面倒くさがりやの著者が「京大現役合格」「人気ブログ運営」「シェアハウス運営」をやってのけた、ゆるく続けられる独学勉強法! 歯磨きするように、勉強しよう。

こんな感じの本です。

肩の力が抜けてるような、背伸びしてないような、そんな感じの内容が良いなと思いました。

いくつか引用と感想

本がネットより優れている点

本がネットより優れている点は、「質の高さ」と「断片的な情報ではなく、まとまった情報があること」だ。
今はネットを使えば、誰でも無料で文章を書いたり読んだりできる時代だ。それはとても素晴らしいことなのだけど、情報の質としてはやはりネットよりも本のほうが上回ることが多い。
その理由は、やっぱり個人がお金をもらわず趣味で気ままに書いているものよりも、プロが報酬をもらって時間をかけて書き上げた上で、出版社が「この内容なら出版しても採算がとれる」と判断したもののほうが、やっぱり質が高くなるからだ。

ネットのほうが手軽で便利ではある。今は、ググったりウィキペディアを見たりすれば、たいていの情報は調べられる。
だけど、ネットで見つかる情報というのは、細切れで断片的な情報である。
「A」について検索すると、「Aが何なのか」という情報は、ウィキペディアを見ればすぐに出てくる。だけど、「専門家はAについてどう考えているか」や「Aが社会でどのような役割を果たしているか」「AとBやAとCの関係性」など、そうしたAの周辺の情報はなかなか出てきにくい。

ちょっとした疑問であればネットで解決できることもあります。
ですが、もう少し踏み込んだ疑問だったりすると読書の方が良いなと感じます。

本の方が良いなと思う点も多くありつつ、1つの疑問に対して1冊の本だけで満足するのはなるべく避けたいなと。
1冊の本だけでも、良い本であれば納得感もありますし、疑問が解消された感じにもなります。

ですがやはり、1冊だけだと偏りがあるかなと。
1つの疑問に対して何冊か読むと、より理解が深まるかなと思います。

ネットだと手軽なので、複数のサイトを渡り歩けば偏りはなくなるかもしれません。
ただこれに関しても、検索ワード次第では偏りが出ることもあるかなと思いました。
「確証バイアス」という用語もあったりしますし。

www.kaonavi.jp

あとは、ネット検索というよりSNSの括りかもしれませんが「エコーチェンバー現象」も気を付けたいところです。

ideasforgood.jp

ネットでも情報取集しつつ、より詳しくまとまった情報を知りたい場合は本を読む。
そしてネットにしても本にしても、情報に偏りが出ないように気を付けたいなと思いました。

テレビを見るように読書する

本をあまり読まない人ほど、読書をハードルの高いものだと考えている。けれど、読書が趣味である僕の実感としては、読書ってテレビを適当に見るのと同じくらいに気楽で雑な行為だ。
「今月は本を20冊読んだ」と言うと、本を読まない人は「すごい!」と思うかもしれない。だけど、実際は20冊読んだその内訳は、「興味のある部分だけをつまみ食いのように読んだ」とか「つまらなかった、あるいは、飽きてきたので途中から流し読みをした」みたいな本が含まれていたりする。
最初から最後までちゃんと読んで勉強になったと言える本は、せいぜい2、3冊くらいなものだ。

自分も似たような本の読み方をしていて共感したので、引用してみました。

小説は別として、ビジネス書などは最初から最後までキッチリ読むことはあまりありません。
その読み方に最初は抵抗があったのですが、今はあまり抵抗がありません。

「テレビを適当に見るのと同じくらいに気楽」に読書するスタンスって良いですよね。
読書するのに気合が必要な感じだと、徐々に本を手に取ることが減ってしまいそうです。
結果的に、読書が遠い存在になってしまう気がします。

なるべく気軽に読書して、たくさんの本に触れるスタンスだと楽しめるのかなと思いました。
それくらい気楽なスタンスの読書なら、テレビを見てあまり疲れないのと同じく、読書でもあまり疲れない感じになるかなと。

本の内容を最初から最後まで全部吸収して理解することなんてできっこない

そもそも、1冊の本というものは結構長いものなので、本の内容を最初から最後まで全部吸収して理解することなんてできっこない。
本を読むとき、本の中に一つでも「へー」とか「よい」とか思う箇所があったらそれで十分に価値のある読書だ。もし、1冊の中に3つくらいいいフレーズを発見できたら、「大漁だ!」というふうに考えよう。

1冊の本から得られることは少しだけで良い、というのも共感しました。

図書館で借りることも多いので、1冊1冊からたくさんのことを得ようという感じもないです。
たまたま借りた本がすごくタメになって、得ることが多かったらラッキー、みたいなスタンスです。

著者も「図書館」活用法を紹介している(後編で引用予定)くらいですし、実際に買ったりしつつ、今後も図書館をうまく活用していこうと思います。

その本で本当に伝えたいエッセンスのような内容は、どんな本でも20ページもあれば収まる

本を書く側の立場から言うと、本というのは一般的には大体200ページ以上の長さがあるものだけど、その本で本当に伝えたいエッセンスのような内容は、どんな本でも20ページもあれば収まるものだと思っている。
じゃあ、あとの180ページは何を書いているかというと、その20ページのエッセンスの部分をより詳しくわかりやすく説明したり、具体的な例をたくさん出したり、エッセンスの周辺にあるさまざまな広がりや繋がりについて書いたりしているのだ。
もっと身も蓋もない出版業界の都合を言うと、本という形態で売るときに、100ページくらいだと、本が物理的に薄くなりすぎる。薄い本は書店でも目立たないので、何とか内容を足して200ページくらいにしたい、という事情があったりする。
そういう場合は、なくてもいいような内容を付け加えたり、対談などを入れてページを稼いだりすることもある。

最初から最後まで著者の伝えたいことがギチギチに詰まっているわけではない、というのも共感です。
本の前半はかなり読み込んでいても、後半はサラッと流してしまうことが割とあります。

これは単純に自分が飽きてしまっている可能性もありますが、やはり書く側としても前半に気合を入れているのかなと。
本当に伝えたいエッセンスのような内容を、後半まで出し惜しみすることはあまりないよなぁとも。

もちろん著者によるかもしれませんが、ビジネス書はその感じが強いかなと。
1冊の本に対してテーマやコンセプトは絞っていることが多いでしょうし、主張したいことは限られていて、残りのページはその主張の説得力を増す何かだったりするのかなと。

それにしても「出版業界の都合」の部分は、かなりぶっちゃけた内容に感じました。
これももちろん本によるとは思いますが、そういえば大体の本が200ページ以上はあるよなぁとも思ったり。

引用にあるような内容を書くことで、本書に対してもそういった視線が入ってしまう可能性があります。
ですが著者としては、そこも覚悟の上なのかなと。

おわりに

ということで「人生にゆとりを生み出す 知の整理術(前編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 本がネットより優れている点
  • テレビを見るように読書する
  • 本の内容を最初から最後まで全部吸収して理解することなんてできっこない
  • その本で本当に伝えたいエッセンスのような内容は、どんな本でも20ページもあれば収まる

の4つでした。

本の読み方というか、読書に対するスタンスが似ていて共感する内容が多かったです。

後編では図書館に関する内容を引用する予定です。
そちらもスタンスが似ていて共感する内容が多かったです。

次回は「人生にゆとりを生み出す 知の整理術(後編)」としてアレコレ書いていきます。

(追記)
「人生にゆとりを生み出す 知の整理術(後編)」の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

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