「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」こちらの本、読みました。
なんとも意識の高そうなタイトルです。
が、このタイトルには皮肉が込められているな。と読み終わった後に感じました。
ではアレコレ書いていきます。
本の内容
ということでまずはAmazonの内容紹介から一部抜粋します。
ビジネス書といえば、「こうやれば成功できるぞ!」という、成功するための教えが並べられているものだ。
その中には、似たようなものもあれば正反対のものもある。
たとえば、「血を吐くほど努力しろ」と「結果を出すまでは1日も休むな」はほとんど同じ教えだが、「ムリは絶対しちゃダメ」や「自分の心をじっくり休めよう」とは矛盾する。
でも、こういうものを全部並べて、整理して、比較してみたら、何か素晴らしい発見にたどり着けるんじゃないだろうか?
だから、僕は今回、ベストセラーになったビジネス書を100冊読んでみることにした。
100冊読んで、すべての教えをスプレッドシートにまとめて、一覧を作った。
これらの教えの共通点や相違点を考えることで、「本当に良い教え」、いわば「成功の黄金律」だけを抽出できるんじゃないだろうか?
そんな探求を本の形にまとめたのが、本書『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』である。
こんな感じの本です。
色々なビジネス書を見比べて、矛盾している教えを挙げてツッコミを入れていって面白がっている。そんなふうに感じる本です。
きっかけ
この本を知ったきっかけは、またしてもラジオを絡めてしまうのですがゆる言語学ラジオというポッドキャスト・YouTubeからです。(自分は基本ポッドキャストで聴いてます。)
この配信でメインパーソナリティを務める堀元見さんの著作です。
いつものようにポッドキャストを楽しく聴いていたところ、どうやら本を発売しているということを知りました。
私は小説もビジネス書もよく読むので、ポッドキャストでの堀元さんのキャラから想像するときっとこの本は面白いぞ。という期待があったので読んでみた次第です。
ビジネス書は矛盾ばかり?
ビジネス書と一口に言っても色々なタイプの本があります。
- 著者の成功体験に基づいた本
- スピリチュアル寄りに感じる本
- データに基づいた本
どの本も否定するわけではないですが、著者の成功体験を読者がそのまま実践して同じように成功するかと言うと、そんなに簡単なものではないですよね。
データに基づいた本なら成功確率は上がるかもしれませんが、それでも全く同じ条件で実践するわけではないので、やっぱりそんな簡単なものではないですよね。
逆にスピリチュアル寄りに感じる、データに基づいていなそうな教えがしっくりくる可能性もあります。
著者の熱狂的なファンで、熱狂的に信じ込むことで良い結果が出ることもあるかもしれません。
シントピカル読書が大切
同じテーマについて書かれた複数の本を読むことをシントピカル読書と言うんだそうです。(まえがきに書いてあります。)
本書を読んで感じたのはシントピカル読書の大切さでした。
色々な人(著者)が、色々な教えを言いますが、結局は自分がピンときたものを何度もトライアンドエラーを繰り返していくしかないんだなと思いました。
おわりに
ということで「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律」に関してアレコレ書いてみました。
他のビジネス書では得ることが出来ないような、メタな視点の読書の仕方を知ることができた気がします。
この本を読んで「ビジネス書読むのやめよう…」というよりは「たくさん読んで変な方向に行かないようにしよう」という感覚になりました。
気になった方はとりあえずYouTube・ポッドキャストを見てみる(聴いてみる)のが良いかもしれません。
(追記)ゆる言語学ラジオのお気に入り回をピックアップした記事を書いてみました。
こちらも良ければ。