みやもとブログ

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【感想】『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』[前編] 脱水から口渇感までは時間差がある

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「なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?」こちらの本、読みました。

なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?

「食べ物」「食べ方」に関する本はチラホラ見かけますが、「飲み物」にフォーカスした本は珍しいなと思い、読んでみました。

なお、本書の読書感想は「前編」「後編」の2つに分けて投稿しようと思います。
今回は前編としてアレコレ書いていきます。

本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

飲み物を変えると、パフォーマンスが変わる!
「医学×栄養学」で考える正しい飲み物・飲み方

▼重要なプレゼン前に集中力を高めたいとき、残業続きで疲労回復したいとき、眠れない夜、二日酔いの朝……
日々の不調を改善し、仕事のパフォーマンスを上げる最適な飲み物は?

こんな感じの本です。

記事の冒頭でも触れた通り、飲み物にフォーカスした本は珍しいなと思い、読んでみました。

ただ「なぜ、一流は~」という表現は、ちょっとビジネス書っぽい感じがします。
そこは若干しっくりこないな…とも思いつつ。

タイトルには少し引っ掛かりがありましたが、内容は良かったです。

著者情報

本書の著者である田中越郎さんのプロフィールをリンクしておきます。

著者のホームページを探してみたのですが、見つかりませんでした。
代わりに、プロフィールが載っていたサイトをリンクします。

president.jp

www.ntv.co.jp

いくつか引用と感想

脱水から口渇感までは時間差がある

体内の水が不足する状態を「脱水」と言います。実は、私たちは非常に軽い脱水を日常的に経験しています。軽い脱水では、細胞内液ではなく細胞外液のほうが主に減少しています。その減少の様子も、主に水だけが減少します。

(中略)

細胞外液が減ると、それにつられて細胞内から細胞外へ水の移動が生じ、全身の細胞の細胞内液が減少していきます。脳の神経細胞の細胞内液も減少し、のどの渇き、すなわち口渇感が生じます。その結果、私たちは飲水行動を開始するわけです。

ここで理解していただきたいことは、脱水(=細胞外液の減少)が生じた場合、細胞外液の減少から細胞内液の減少を経て、口渇感の出現までに少し時間がかかるということです。つまり、口渇感を感じた時点では、すでに脱水はそれなりに進行していて、口渇感を感じてから水を飲んでも間に合わないこともあるのです。このことは、口渇感がなくても、定期的に水を飲まなければいけないということを示しています。

ちょうど熱中症に気を付けないといけない時期なので、引用してみました。

「喉が渇く前から水分補給しておこう」というのは、よく聞く話かなと思います。
それを具体的に説明したのが、今回の引用になるかなと思います(少し割愛していますが)。

今回の引用の冒頭に書かれている「非常に軽い脱水を日常的に経験しています」という内容は少し驚きました。
とはいえ「非常に軽い脱水」とのことなので、「ちょっと喉が渇いたな」くらいの感覚かなと思います。

ただ、この「非常に軽い脱水」が進行してしまうと危険ですね。
「ちょっと喉が渇いたな」という感覚を甘く見て水分補給を怠ってしまうと良くなさそうです。

熱中症を回避するために、

  • 「喉が渇く」の感覚に敏感になること
  • こまめに水分補給すること

はしっかり意識しないとなと改めて思いました。

飲み物のカロリー表示

飲み物の表示には、「カロリーゼロ」「カロリーオフ」「甘さ控えめ」などがあります。これらの表示の意味を説明します(図表1-5)。
「カロリーゼロ」とは「5キロカロリー/100ml未満のこと」です。カロリーが完全にゼロ(0キロカロリー/100ml)というわけではありません。500mlのボトルなら24キロカロリーの可能性はあります。
「カロリー控えめ」と「低カロリー」は同じ意味で、「20キロカロリー/100ml未満のこと」です。500mlのペットボトルなら99キロカロリーの可能性はあります。「カロリーゼロ」よりはかなり甘いですね。

「カロリーオフ」とは、オフなのでゼロであるという意味ではなく、「以前の商品に比べてカロリーが減った」という意味です。カロリーの絶対値の制限はありません。ですから、以前の商品がもし大量にカロリーを含んでいたら、「カロリーオフ」の記載があってもそれなりにカロリーを持っている可能性はあります。具体的には、以前の商品と比較して、20キロカロリー/100ml以上低減され、かつその低減割合が25%以上のものならば、「カロリーオフ」の記載が可能です。

今回の引用のような内容は以前、テレビだったかラジオだったかで見聞きした記憶があります。

それにしても「カロリーゼロ」の表示であっても厳密には「ゼロ」ではないのは、なんだかモヤモヤしますね。
商品ラベルには目立つところに「カロリーゼロ」と表示されているのに、実際はちょっとカロリーがある。
「5キロカロリー/100ml未満」とのことなので、たしかにかなりの低カロリーではあるものの「ゼロではない」ということでモヤモヤが残ります。

「カロリー控えめ」「低カロリー」の表示も、「20キロカロリー/100ml未満」とのこと。
100mlあたり40キロカロリーくらいの飲み物は割と見かけるので、それと比べるとたしかに「低カロリー」ではあります。
ただ、500mlのペットボトルで考えるとカロリーがけっこうあります。
なので「低カロリー」という表示にも、モヤモヤが残るなぁと。

「カロリーオフ」もなかなかのクセモノです。
「以前の商品と比較して、20キロカロリー/100ml以上低減され、かつその低減割合が25%以上」が対象とのことです。

なんというか、「反感を買わないギリギリのラインの表示」という感じがしました。
「なんかちょっと誤魔化そうとしてない?」と「まぁそこまで目くじら立てなくても良いか…」の両方の気持ちになりました。

商品ラベルの目立つところだけ読むのではなく、ちゃんとカロリー表示を確認しないとですね。

ちなみに、引用に書かれている「図表1-5」をそのまま載せるのは難しいため、似たような内容の表をリンクしておきます。

https://www.dydo.co.jp/faq/entry/97

飲み物を腐らせない方法:①飲み方の基本

容器の飲料は、口を直接つけないで、コップなどに注いで飲むようにしましょう。当たり前ですが、口をつけると口のバイ菌がボトル内に入ります。直接口をつけた場合は半日以内に飲み終えることが大切です。バイ菌は室温を好みます。よって開栓後の基本は冷暗所に、できれば冷蔵庫で保存します。

たまにペットボトルに口を直接つけて、1~2日に分けて飲むことがあります。
これは良くなさそうですね。

半日以内に飲み終えるなら良いですが、そうでないなら別容器に注いで飲むようにしないとですね。
気を付けないとなと思いました。

なお本書では「飲み物を腐らせない方法」として他に、

②除菌殺菌
③菌の繁殖に必要な養分
④温度
⑤酸・アルカリ
酸化防止剤など
⑦遮光容器
⑧固形の飲料
⑨容器の材質

など、様々な観点から言及しています。

全て引用すると長くなってしまうため、気になる人はぜひ本書を読んで頂ければと思います。

おわりに

ということで「なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?(前編)」として書いてみました。

今回の記事で引用したのは

  • 脱水から口渇感までは時間差がある
  • 飲み物のカロリー表示
  • 飲み物を腐らせない方法:①飲み方の基本

の3つでした。

「飲み物のカロリー表示」は、ずっとモヤモヤが残っています。
商品のパッケージに惑わされずに、常にカロリー表示のところをチェックしようと思います。

次回は「なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?(後編)」としてアレコレ書いていきます。

(追記)
後編の記事を書きました。
こちらも良ければぜひ。

miya-moto-blog.hatenablog.com

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